2020年2月21日、北京日報は、中国で新型コロナウイルス感染が拡大する中で、AmazonなどのECプラットフォーム上に中国を侮辱する「ウイルス関連製品」が平然と出回っていると報じた。

記事は、Amazon上で「新型ウイルス、中国製」と英語でプリントされたシャツやコップが販売されていると紹介したほか、別の国際ECプラットフォームのebayでも中国語で湖北省武漢市を侮辱する文言が印刷された衣服が出品されているのを発見したと伝えた。

そして「われわれがウイルスと生死を賭けた闘いを繰り広げるなか、支援をしない国や企業があるのはまあいい。しかし、この機に乗じて悪だくみする恥知らずなやからもいる」と批判するとともに、「暴力の美化、人種差別を煽り立てるような商品は販売禁止」と明記しているAmazonにおいて現在このような商品が公然と存在していることについて「意図的なものなのか、チェックが緩いのかわからないが、少なくとも重大な責任不足が露呈した」と断じている。

また、先日は米国の一部政治家が新型ウイルスを「中国ウイルス」と称したり、米メディアが「中国はまさに『アジアの病夫』だ」という人種差別的な見出しの文章を掲載するなどの事例をあげ、「これらの心に深く根差している傲慢さや偏見が暴露された」と論じた。

記事は最後に、経済成長を成し遂げて大国化した今の中国はかつてとは異なり、人種差別や侮辱的な表現に毅然とした態度で応じるとした上で「侮辱に対する憤りよりも、彼らの無知に心を痛める気持ちのほうが大きい。一部の人たちが醜悪な口や表情を引っ込め、支援をしないまでも混乱を引き起こすのを止め、他人や自身に対して責任を持つよう忠告する」と結んでいる。（翻訳・編集/川尻）