新型コロナウイルスの感染が拡大する中、日本のネット上に流れたデマが中国で注目を集めている。

最近、日本のネット上で「花こう岩がコロナウイルスに効く」とのうわさが流れ、フリマアプリ「メルカリ」などで高額出品された。専門家によると、花こう岩にコロナウイルス抑制効果はなく、全くのデマだという。

新型コロナウイルスの感染拡大以降、日本の状況をつぶさに報じてきた中国メディアもこの騒動を取り上げた。環球時報は4日に「日本にさらに尋常ではないことがやってきた」との見出しの記事でこれを伝えている。

また、新京報が運営する中国版ツイッター・微博（ウェイボー）アカウント・世面は、この騒動についてどう思うかをアンケート。開始から半日ほどで18万余りのユーザーが回答し、「常識は重要、盲目的に信じてはいけない」（55％）、「安心を買っているのだと思う」（23％）、「特殊な時期なので理解できる」（18％）などの選択肢に票が集まった。

コメント欄には、中国でも「双黄連」という内服薬が新型コロナウイルスに有効だとして人気になったことを挙げる声が多く、「おかしな行動と見るべきじゃない。中国でも『双黄連』が飛ぶように売れただろう」「どこの国でも同じようなことが起こるな」「中国は双黄連、日本は花こう岩、インドはヨガ」「五十歩百歩だな」などが並んだ。

ただ、「双黄連」はかぜの症状に有効であることから、「双黄連の方がまだ信ぴょう性が高い」「双黄連は分かるが花こう岩はさすがに…」という声も散見された。

このほか、「少数の人の行動を取り上げて、日本全体のことのように言うべきじゃない」「人は水に落ちたらいかりが投げ入れられても飛びつく。水に落ちた人を笑うのではなく、いかりを投げ入れた人物を憎むべき」と冷静な見方をするユーザーもいた。（翻訳・編集/北田）