2020年2月28日、韓国・ニュース1は「韓国の新型コロナウイルス感染者が急増した裏には世界最高の診断検査能力がある」と報じた。

記事によると、韓国では先月20日に初の感染者が発生。その後、感染者は急増し、38日後には1500人を超えた。今月27日午前には前日午後4時時点から334人増え、集計以来最も高い増加幅を記録したという。

しかし記事は「逆に解釈すると、世界最高レベルの診断検査能力を持つ韓国だからこそこの結果が出たと言える」と指摘している。韓国の疾病管理本部などによると、13～15日の新型コロナウイルス感染検査の総計は韓国が4万4157人、日本が1890人、米国が445人。人口比では韓国が1173人に1人（0．0853％）、日本が6万7000人に1人（0．0015％）、米国が74万人に1人で、韓国は日本の約60倍、米国の約700倍になるという。

韓国では全国79の病院と検査機関で1日1万件近くの検査が可能で、今月5～25日には日本の23倍、米国の96倍にあたる検査が行われたという。さらに検査期間も韓国は1日で終了するが、日本は2～3日、米国は3～4日かかるという。

最後に記事は「外国メディアも韓国の新型コロナ感染者急増は、韓国社会の開放性、透明性によるものだと称賛している」と伝えている。

この記事に韓国のネットユーザーからは「コロナ事態は深刻で国民の日常をまひさせていることは確かだけど、政府の透明性、検査能力の優秀性などは誇るべき長所だ」「その多くの人々の検査をするために昼夜問わず働く医療チームと公務員のみなさんに感謝」「韓国の業務能力は世界最高であることを確信した」「日本のように感染者を隠すよりも、正確な感染者数を発表して治療する方がいい」「この試練を乗り越えれば、未来には韓国の経験が人類にとって大きな助けとなるんだ」など安堵（あんど）や称賛の声が上がっている。

一方で「美化しているだけで、対応が遅れて感染者が急増していることには変わりないよ」「こういう自画自賛文化が感染者を拡大させたのでは？」などと指摘する声も上がっている。（翻訳・編集/堂本）