CRI online 2020年2月27日(木) 22時55分
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人類の新型コロナウイルスとの戦いが続くなか、中国と日本の間を行き交う「善意の連鎖」が両国の大きな力となっている。 新型肺炎の発生当初より、日本から中国へは官民それぞれからの寄付金やマスクなど医療物資の寄贈、そして温かいメッセージが届けられた。募金を募るため、チャイナドレスにお団...
人類の新型コロナウイルスとの戦いが続くなか、中国と日本の間を行き交う「善意の連鎖」が両国の大きな力となっている。
新型肺炎の発生当初より、日本から中国へは官民それぞれからの寄付金やマスクなど医療物資の寄贈、そして温かいメッセージが届けられた。募金を募るため、チャイナドレスにお団子頭で深々とお辞儀をする14歳の少女の姿は、多くの中国人を感動させた。
やがて日本でも感染が広がり出すと、今度は中国から日本へ向けた善意の行動が始まった。政府部門は日本で不足しているとされる新型コロナウイルス用の検査キットを寄贈した。民間では「日本へのお返し」と言って上海から自費で調達したマスク5000枚を日本に届けた主婦もいれば、「武漢からの恩返し」として東京で通行人に無料でマスクを配布する中国人の団体も現れた。
また、先立って日本の松山バレエ団が制作した渾身の応援映像に対しては、上海歌舞団が「桃を投じて李(すもも)に報(むく)ゆ」と応答し、ウイルスと戦う日本を激励する映像を発信した。
さらに、中国で新型肺炎対策専門家委員会のトップを務める呼吸器疾患の権威·鍾南山氏は27日の記者会見で、「日本も韓国も、危難の時でも中国への支援を続けてくれた。私たちも今、彼らへの支援を決して忘れてはならない」と表明している。
中国の人々の心情は、SNS·ウェイボー(微博)にある在中国日本大使館の公式アカウント(@日本国驻华大使馆 リンク:https://www.weibo.com/japanembassy)に集まったコメントにも表れている。日本大使館が発した「目の前の困難を共に乗り越えよう」という投稿には「賛(いいね)」が約1万件、コメントが1600件以上寄せられ、その中には「がんばれ日本」、「人類は運命共同体、一緒に頑張ろう」、「東京オリンピックの無事開催を祈る」など、親身な言葉が多数見受けられた。
「感染症に国境はなく、疾病が一国に留まることはない。ウイルスは我々の共通の敵である」――これは中国·ASEAN特別外相会議での王毅国務委員兼外交部長の発言だ。中国外交部はそれに先んじて、日本からの支援への謝意と共に「日本にできる限りの支援を提供していく」との意向を表明した。
そして、華春瑩報道官は自身のツイッターアカウント(@SpokespersonCHN リンク:https://twitter.com/SpokespersonCHN)で日本語によるツイートを開始し、17日には「“一衣帯水,守望相助”一衣帯水の隣国として、何かあればお互いに助け合いましょう。」と投稿したことで1000件を超える「いいね」を集めた。
新型コロナウイルスの蔓延が世界規模で懸念される中、一部では特定の国や地域、人種に対する差別的な言動が問題となっている。しかし、そのような非建設的な振る舞いでは、人を傷つけることはあっても、人類の為にはなりはしない。ここに中国と日本を例に示した「善意の連鎖」こそが人類の英知を結集させ、見えない敵との戦いに真に有益に働くものなのだ。今こそ中国と日本は人類の更なる団結に向け、東アジアの地から世界に手本を示す一端となるべきだ。(CRI日本語部論説員)
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2020/2/27
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