Record China 2020年3月1日(日) 19時30分
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ディズニー実写映画「ムーラン」(花木蘭)について、アニメ版に登場した恋の相手となるリー・シャン隊長が出演しないのは、「MeToo」運動の影響だと製作者が語っている。
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3月27日から全米公開の「ムーラン」は、1998年のアニメ映画を実写化した作品。中国では非常に有名な伝承の物語がベースで、病気の父に代わって匈奴(きょうど)との戦いに出る男装の少女ムーラン(木蘭)の活躍と冒険を描くもの。中国の女優リウ・イーフェイ(劉亦菲)がヒロインを演じ、ジェット・リー(李連杰)やドニー・イェン(甄子丹)など、中華圏から豪華キャストが出演している。
アニメ版では所属した軍の隊長リー・シャンとムーランが恋に落ちるが、実写版にこの隊長は登場しない。「ムーラン」の製作者の1人、ジェーソン・リード氏によると、リー・シャンを削除した理由は、女性が性的被害を訴える「MeToo」運動の世界的な広がりを意識したため。職場で上司からのセクハラが多発する現代社会で、「上司と部下」が恋に落ちるのはNGという判断からだと語っている。
なお、実写版ではリー・シャンの役割を2人の人物が継承する。ドニー・イェン演じるタン司令官は、ムーランを励ます頼もしい上司として登場するが、2人の間に恋愛感情は生まれない。ニュージーランド出身の華人俳優のヨーソン・アン(安佑森)演じる同僚のチェン・ホンフェイが、新兵の頃からムーランと友情を結び、親友から恋の相手へと発展することになる。
実写版「ムーラン」ではこのほかにも、アニメ版でコミカルなキャラとして人気だった赤竜のムーシューや、コオロギのクリキーが姿を消しており、ファンを落胆させている。(Mathilda)
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