人民網日本語版 2020年3月5日(木) 17時20分
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中国の著名な肺移植専門家で、南京医科大学附属無錫市人民病院の副院長を務める陳静瑜教授が率いる医療チームは2月29日、世界初の新型コロナウイルス感染による肺炎患者の両肺移植手術に成功した。写真は武漢。
中国の著名な肺移植専門家で、南京医科大学附属無錫市人民病院の副院長を務める陳静瑜(チェン・ジンユー)教授が率いる医療チームは2月29日、世界初の新型コロナウイルス感染による肺炎患者の両肺移植手術に成功した。北京青年報が伝えた。
患者は59歳の男性で、重篤な新型肺炎と診断され、その後、治療を受けて、2度のPCR検査では陰性を示したものの、両肺の機能は深刻かつ回復不能な損傷を受けていた。
手術は29日夜、無錫市第五人民病院の陰圧手術室で行われた。陳教授は、「メンタルと体力が試される手術だった。当チームは三―四層の隔離防護装置、3層の手袋を装着し、6時間かけて両肺移植手術に成功した。患者は午後11時35分に無事病室に戻った」と説明した。
手術後37時間が経過した3月2日、同患者は重症呼吸不全患者に対して治癒・回復するまでの間、呼吸と循環の機能を代替する体外式膜型人工肺・ECMOから離脱した。
陳教授によると、同患者から切除された肺は江蘇省疾病予防管理センターP3実験室に運ばれ、解剖、基礎研究が行われる。患者の体から直接取り出した肺であるため、遺体を解剖し取り出された肺よりも、その研究価値が高いという。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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