Record China 2020年5月20日(水) 16時20分
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18日、駐中日本大使館が中国版ツイッター・微博上で「日本の果物が高価な理由」を紹介したところ、多くのネットユーザーが注目した。写真はイチゴ。
2020年5月18日、駐中日本大使館が中国版ツイッター・微博上で「日本の果物が高価な理由」を紹介したところ、多くのネットユーザーが注目した。
同大使館のアカウントは、日本の果物は高価であるとの認識が中国で広がっていることについて、日本の果物栽培の歴史や習慣の面から解説している。
まず、日本では国土の狭さなどからもともと果物の栽培量は少なかったと紹介。それが半世紀ほど前の高度成長期に入るとに果物の生産量が急激に増え、生産過剰によって価格が暴落する事態となったため、政府が生産量をコントロールする一方で品質を高める措置を講じるようになり、これにより、生産量が少なく抑えられる一方で、山梨のぶどう、青森のりんご、北海道のメロンなど世界に名だたる果物ブランドが次々と誕生することになったと説明した。
また、果物の栽培は複雑な地形で行われることが多く、稲作などのような機械化が難しく、高度な技術を要する作業の多くが人間の手で行われるため、生産コストが高いとも解説。労働コストがかかっても手間ひまをかけて栽培することで、病害の少ない、果実の大きさが均一で糖度の高い高品質な果物を栽培することができるとしている。
さらに、日本では一口に果物と言っても一般的に消費される果物と、贈答に用いられる果物は「別物」であると指摘。贈答用の高級果物はかつて果物がぜいたく品だった昔の名残であり、特に手塩にかけて栽培することから非常に高額であるのに対し、一般的に消費される果物は、大衆的な価格の範囲に収まっているとした。
日本大使館の説明に対し、中国のネットユーザーは「おいしいのにはちゃんとした理由がある」「青森のりんごは確かにおいしい」「みかんは本当においしいと思う」「抽選で日本の果物をプレゼントしてくれませんか」「駐日中国大使館も、日本語で『中国の果物や野菜が年間を通じておいしく安い理由』という文章を発表すべきだ」といった感想を残している。
一方で、「よせよ。日本が果物の輸入を開放しないからだろ」「言ってしまえば資源が足りないから」「所詮、果物は果物だと思うけどね」「日本の果物を食べたことがあるけど、特別おいしいとは思わなかった」などネガティブなコメントも。また、「果物の輸入自由化を阻害している」として農協の存在を批判するユーザーも複数見られた。(翻訳・編集/川尻)
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