日本の半導体企業が続々と韓国へ?=韓国ネット「文大統領の勝ち、安倍首相の負け」

Record China    2020年3月10日(火) 12時20分

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8日、韓国・電子新聞は「日本の半導体企業が続々と韓国にやって来ている」としてその実態を報じた。写真は仁川港。

2020年3月8日、韓国・電子新聞は「日本の半導体企業が続々と韓国にやって来ている」としてその実態を報じた。

記事は、「日本の半導体企業が韓国に研究施設と主要製品の生産拠点を設け、現地化に拍車をかけている」と報じている。記事によると、化学品と食品の素材メーカー・ADEKA(アデカ)は、全羅北道(チョルラプクト)全州(チョンジュ)の生産拠点で製品を生産する。これまで鹿島工場から韓国に輸出していた一部の半導体材料を製造するものだといい、サムスン電子に供給するシクロペンタジエニル(Cp)、ハフニウム(Hf)製品を生産するものとみられているという。

また、フッ化窒素(NF3)を韓国の半導体企業に供給している関東電化工業も忠清南道(チュンチョンナムド)天安(チョンアン)で新工場を稼動させるという。天安工場に別途研究施設を建設し、開発力を高める計画とのことだ。

記事は、「このような半導体企業の韓国行きは、日本政府の厳しい輸出規制を避ける一方で、主要な顧客会社に供給する製品の納期を短くするための措置」と説明し、「つまり、韓国の半導体メーカー大手のサムスン電子やSKハイニックスなどと長期取引関係を維持するための営業戦略だ」と分析している。一方、韓国政府は日本の輸出規制措置を契機に、主要企業と核心素材・部品・装備の国産化および代替品の確保に向けた政策を推進している。

韓国半導体協会のアン・ギヒョン常務は、「日本の多くの半導体企業が韓国に進出することを検討している。多くの企業が韓国に来られるよう、化学物質登録および評価などに関する法律、化学物質管理法など規制を緩和するべきだ」と話したという。

これを受け、韓国のネット上では「安倍首相は日本が損するって分かってるよね。だからこれからは韓国に突っかかって来ないで」「韓国への規制で結局(日本は)自分たちまでもやられてる」「文大統領の勝ち、安倍首相の負け」などの声が上がっている。また「(日本の輸出規制で)国がまずくなるって言ってたメディアは何してるの?」「自由韓国党はこのニュース見てる?日本が手を振ってやって来たけど?」など、これまで輸出規制措置による損失を危惧していた韓国メディアや政党を批判する声も。

このほか、「韓国も開発して日本に依存するのをやめよう」「いくら日本企業が韓国現地で工場つくって生産するからって、日本から材料を買っては駄目。もし突然韓国から撤収したらどうするの?国産もしくは他国から買うべき」「日本企業が韓国で納税したら韓国企業(と同じ)。現地化大歓迎、税金いっぱい払ってね!」などの声も上がっている。(翻訳・編集/松村)

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