中国が今回の新型コロナウイルスにいかに対応しているか、それは資金の流れに目を向ければ明らかになります。最新の統計データによれば、金融機関からの7604億元のローンと、保険会社が支払った4711億元のほかに、中国政府から約875億元の支出があったことが分かります。

　中央政府は現在、約242億元の資金を提供しており、そのうち20％を最も深刻な状況にある湖北省に支出することで、新型肺炎との戦いにおける力強いサポートと監督を実現しています。

　また、地方政府は住民の需要と供給、現地の状況に合わせて、困難に直面する重要物資の生産・製造企業をサポートするために財政責任を担い、計605億元を支出しています。

　浙江省を例に取ると、同省南東部に位置する人口80万人の永嘉県では、主要産業である農業を支えるため、茶葉の生産・加工機械設備への補助金を既存の30％から50％にまで引き上げ、そのために約40万元を投入しています。

　その隣の江蘇省でも同様の政策が実施され、現地政府は南京医薬株式有限公司に約4711万元を支出し、医療・保護物資の緊急生産に充てています。

　中国がいかにして制度面の優位性を活用し、新型コロナウイルス対策の最前線で責任を果たしているか、それは中国政府の資金の流れに示されています。（提供/CRI）