2020年3月11日、中国メディアの新浪財経は、新型コロナウイルスの感染拡大が続くイタリアが、中国に緊急支援を要請したと伝えた。

記事は、10日に中国の王毅（ワン・イー）外相とイタリアのディマイオ外相が電話会談を行ったことを紹介。ディマイオ外相はこの会談で、「イタリアは医療物資と設備不足の問題に直面している」として中国による支援に期待を示したという。

これに対し王毅外相は、中国も医療物資の需要は高いものの、マスクなどの医療物資の援助を行うとし、緊急物資と設備のイタリアへの輸出を強化することを表明した。また、必要であれば医療チームをイタリアへ派遣したいと述べたという。

これに対し、中国のネットユーザーからは「イタリアは一帯一路に参加した欧州最初の国だからね。これは政治だ。友人は一人でも多い方が良い」「さすがイタリア。勝利者側に立ったな」などのコメントが寄せられた。

一方で、イタリアで中国系市民らへの差別が相次いだことなどから、「イタリアは毎日のように中国を悪く言っていたのだから、タダというわけにはいかない」という意見もあった。

ほかには、「マスクを売ることは構わない。でも医療スタッフは派遣すべきではない」「われわれの医療スタッフにも休息が必要であることを忘れるべきではない」など、医療チーム派遣には反対意見が多かった。（翻訳・編集/山中）