反中感情も影響か、韓国の中・高校で中国語教師の採用が24年ぶりに「0」=韓国ネットも冷ややか

Record China    2021年9月2日(木) 11時20分

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韓国で中国語教師の需要が急速に減少し、関係者は打撃を受けている。資料写真。

韓国で中国語教師の需要が急速に減少し、関係者は打撃を受けている。9月1日、韓国・朝鮮日報が報じた。

記事によると韓国では最近、2022年度における中・高校の中国語教師の採用予定人数が「0人」であると発表された。20年度には43人、21年度には33人が採用されており、1人も補充されないのは24年ぶりだという。

記事は、「これまで人気の外国語とされてきた中国語が『忌避』される理由は複合的」と説明する。「第2外国語」として中・高校で中国語を教える教師の話では、「生徒たちは中国語の声調(音の高低)や簡体字を学ぶのに苦労する上に、選択人数が少ないため他の科目に比べてよい成績を取りづらいという認識が広がっている」とのこと。23年から、生徒が自身の適性に合わせて科目を選べる「高校単位制」が施行予定であることも要因だという。

また、最近の反中感情が影響を及ぼしているという見方もある。中国語教師の1人は、「生徒たちがよく見るYouTubeやSNSで、中国による文化侵略や『裸キムチ映像』(中国の男性が泥水のように濁った塩水で白菜を漬ける映像)などが話題になったことで、中国に対する否定的なイメージが強まり、中国語の選択を避けようとする雰囲気もある」と語っている。

「採用予定0人」の発表は、中国語教育業界にも衝撃を与えている。中国語教師の採用試験を受験予定だったクォンさんは、「これまではずっと『中国語は将来性があっていい』と言われてきたのに、今は真逆の状況。中国の未来はまだ明るいかもしれないが、中国語教育の未来は暗いようだ」と話す。ソウル市内で中国語学院を16年運営しているキム・ジェハさんは、「10年前は当校も中国語を学びたいという人でにぎわっていたが、今は寂れた小店のレベル」とし、「過去には中国語さえできれば就職が可能な時期もあったが、中国語が『万能』という認識は消えつつあるようだ」と語っている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「文大統領は中国が好きだけど、国民は嫌ってるよね」「われわれの歴史や文化を歪曲(わいきょく)しようとする国の言語を必ずしも学ぶ必要が?」「今や韓国内に朝鮮族が大勢いるし、中国語を学んでも強みにならない」「中国語はどうしても必要な人だけ学べばいい。中国とはドライな関係を保つのが一番」「言語の問題ではなく、共産主義国はどの国も信用ならない」など、冷ややかなコメントが相次いでいる。(翻訳・編集/丸山

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