Record China 2020年3月29日(日) 22時30分
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中国メディアの網易体育は24日、東京五輪の延期で最も影響を受ける選手として、中国の五輪金メダリストを紹介した。
中国メディアの網易体育は24日、「東京五輪の延期で最も影響を受ける選手」として、中国女子競歩の劉虹(リウ・ホン)のインタビューを掲載した。
劉虹は32歳のベテラン選手で、前回のリオデジャネイロ五輪20キロで金メダルを獲得した他、50キロの世界記録を保持している。2017年末には娘を出産。夫は自身のコーチでもある劉学(リウ・シュエ)だ。
記事によると、劉虹と劉学は昨年12月、子どもを連れてイタリア遠征に向かったが、新型コロナウイルスの世界的な流行を受けることになった。劉虹は「今年の初めから計画が狂った。これまで予定されていた大会が中止になり、練習のリズムも乱れた」と語ったという。
記事によると、イタリア遠征中の劉虹は非常に調子が良く、劉学は冬期練習の総括に「全体的な練習の水準はすでに一流に達している。去年のデータと比べると、本質が飛躍的に進歩した」と記していた。1月18日の30キロの練習では、2時間18分01秒を出しており、自身の記録の中で4番目に速いタイムだったという。もし新型コロナウイルスの影響がなければ、劉虹は2月には帰国して五輪出場権のかかった大会に出場する予定で、劉学は出場していれば少なくとも20キロで1時間25分30秒以内のタイムを出すことができたと考えていた。ところが、大会の延期ですべてが水の泡になったという。
記事は、「帰国できない時のベストな選択肢は、最も近い大会に向けてトレーニングの枠組みを整え、技能とコンディションを最高の状態にすることだ」と指摘。しかし、その後相次いで各国の他の競技大会も中止となり、非常にハードな練習を続けていた劉虹は窮地に追い込まれ、精神と体力が衰え始めたという。
記事は、「さらにひどいことに、3月16日にイタリアから帰国した劉虹を最後に待っていたのは五輪延期の知らせだった」と伝えた。現在はトレーニング施設で隔離されているという劉虹は、「また良い記録を出したいと思っていた。しかし今も大会はない」「隔離が終わったらまずしばらく休んで調整する。状況は後で見る。延期になった以上、とりあえず五輪のことは考えない。まず自分がまだ続けられるかを判断する」などと話し、引退の可能性にも言及したという。
記事は、「劉虹は耐える自信がないわけではない。また、実力と能力がないわけでもない。再びやり抜くには、確かに困難が多い」と指摘。劉虹は「もう1年というのは、私たちの負担が大きすぎる。子どもももうすぐ幼稚園に入る。あちこち一緒に行くことはできない!もう1人の先輩(劉学)もいつまでも私についてくることはできない。彼にも夢がある」「劉学は私に付き添って五輪をやり遂げ、その後やりたいことをし、私が娘を見る予定だった。(五輪延期は)2人目の子どもを産むのも遅らせた」などと漏らした。
一方で、「もしこのまま(優勝を)諦めたら残念ではないか?」「実は、(出産後に)復帰した当初は完全に新しい方法を試し、世界選手権でも優勝した。これは成功とも収穫とも言える」などとも語っており、完全に決断した訳ではなく、まだ迷っているという。
記事は最後に、「この1年にこれほど多くのことを経験し、もはや優勝は劉虹の唯一の目標ではない」とし、劉虹の「くよくよせず、なるようになると考える。私たちではどうにもできないこともある。成り行きに任せよう。皆、大丈夫。健康であればよい」という言葉で結んだ。(翻訳・編集/毛利)
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