環球網 2021年1月24日(日) 23時10分
拡大
中国でタオバオなどのネット通販プラットフォームを通じて年越し用品やプレゼントなどを買って直接親戚や友人に送るという新しい風習が出現した。
中国で最も大切で伝統的な祝日・春節(旧正月)まであとわずかだが、今年は新型コロナウイルスの影響で多くの人が「原地過年(現在地での年越し)」という政府の呼びかけに応じ、勤務地や学校で年越しすることを決めた。一家だんらんはかなわないが、タオバオ(淘宝)などのネット通販プラットフォームを通じて年越し用品やプレゼントなどを買って直接親戚や友人に送るという新しい風習が出現した。北京青年報が報じた。
■リモートあいさつ、会えないが情を届ける
春節が近づき、より多くの若者が「ネット通販式の春節のあいさつ」を選ぶようになった。タオバオのデータによると、今年の年越しキャンペーン初日には、「年越し用品」の検索量は240%も増加した。ひまわりの種、ピーナッツなどの定番の品は最も売れる商品となった。
また、新型コロナウイルスの影響でインドアの娯楽商品もよく売れていることがデータから分かった。マージャン卓の売り上げは年越しキャンペーン初日にベスト3入りを果たし、購入者は「これさえあれば親は家を出なくてもマージャンができる」とコメントした。
■「何を買うか」が話題に
北京、上海、天津など、中国各地で「現在地での年越し」が呼びかけられる中、商務部と工業情報化部はeコマースプラットフォームと連携し、「家で買い物、ネットで年越し」をテーマのイベントを開催し、さまざまな販売キャンペーンを打ち出した。新しい年越しの風習の出現で、ネットユーザーの間で「何を送ったらいいか」が話題になった。
物流もこの新しい年越しスタイルに合わせ、全国各地の主要倉庫は春節期間中も通常営業する。2月4日から19日の16日間、200以上の都市のオンライン注文商品の配達を続行する。
■ネット通販式の春節のあいさつの流行は必然
分析によると、春節前のネット通販式の春節のあいさつの流行には4つの原因がある。1つ目の原因は、全国で新型コロナウイルス感染対策に対しての合意が固まったことだ。大都市で働くサラリーマンも農村部で暮らす農民も、積極的に「現在地での年越し」の呼びかけを支持している。
2つ目の原因は、中国国内の消費者はすでにネットショッピングの習慣があり、農村部や高齢者の間でスマートフォンが普及したことにより、eコマースが一・二線城市以外の「下沈市場」にも浸透したことだ。
3つ目の原因は、政府の呼びかけと働きで、数多くの優遇サービスが打ち出されたこと。4つ目の原因は、eコマースのインフラ建設が飛躍的に発展し、物流体系の完備によって商品の流通がよりスムーズになったことだ。
専門家は、ウィズコロナの状態が続く今、ネット通販式の春節のあいさつという方法で年越しの雰囲気を再現することができるのは、物流と下沈市場においてインターネットなどのインフラ建設の発展という大前提があると見ている。人は移動せずにネットで買った年越し用品を送るという現象の出現は非接触型経済の縮図とも言え、そこからはデジタル化サービスが人々にもたらした便利な生活もうかがえる。(提供/環球網・編集/孫ソウ)
この記事のコメントを見る
Record China
2021/1/22
2021/1/21
2021/1/13
2021/1/10
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る