Record China 2020年4月1日(水) 22時20分
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1日、新浪軍事は、日本の護衛艦と中国漁船との衝突事故について、「護衛艦の損傷は正常なこと」とする中国の軍事評論家の文章を掲載した。写真は海上自衛隊の護衛艦「しまかぜ」(出典:海自ホームページ)。
2020年4月1日、中国メディアの新浪軍事は、日本の護衛艦と中国漁船との衝突事故について、「護衛艦の損傷は正常なこと」とする中国の軍事評論家・張召忠(ジャン・ジャオジョン)氏の文章を掲載した。
この事故は、海上自衛隊の護衛艦「しまかぜ」と中国漁船が先月30日夜、東シナ海の公海上(屋久島の西約650キロメートル)で衝突したというもので、「しまかぜ」の左舷には長さ1メートル、幅20センチの穴が開いた。死者や行方不明者は出ておらず、張氏は「漁船乗組員1人が事故で腰を負傷。中国海警が現場で調査を進めている」と説明するとともに、中国外交部の報道官が「中国船舶の航行の安全にもたらされた影響に中国側は関心を寄せている。双方はこの件で意思疎通を行っており、再発を防ぐために事故原因が早く明らかになることを願う」と述べたことを紹介した。
そして、「ここで感嘆せざるを得ないのは日本の一部メディアの『話術』だ」と指摘し、「日本の一部メディアは衝突地点を『屋久島沖(屋久島近海)』と曲解。日本のネットユーザーも中国漁船は『日本近海』ひいては『日本の領海』で日本の艦船に衝突と理解した」と説明。その上で、「しかし、地図を見てみると『屋久島の西約650キロの公海海域』は『中国上海から約200キロの公海海域』と言うのがより適切かもしれない」との考えを示した。
張氏はまた、「日本の護衛艦は中国に近い場所で監視任務を行っていた。誰を念頭に置いていたかは自明だ」と述べて外国の艦船の公海における合法的な活動について説明した他、「護衛艦との衝突事故で漁船に死者が出なかっただけでなく、護衛艦に大きな穴を開けた?」との疑問を多くの人が抱いたと指摘。これについては「実はとても正常な状況」とし、「一般的に現代の軍艦の船体は非常にもろい。数十トンの船がぶつかっても重いダメージを受けるだろう」との解説を加えている。
張氏は「しまかぜ」について、歴史的な角度などからの説明も行っており、最後は再び今回の事故に話を戻して、「事故は公海上で起き、重傷者も出ていない。単なる偶発事故だと推測できる」と論じた。(翻訳・編集/野谷)
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