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2007年5月12日、先日胡錦涛中国国家主席に台湾訪問を要請した陳水扁台湾総統の発言は、ただのパフォーマンスにすぎないと指摘する香港メディアの報道があった。
2007年5月12日、香港メディアは、胡錦涛中国国家主席に台湾訪問正式要請したと先日自ら発表した陳水扁台湾総統に対し、辛口の論評をしている。
今回の胡錦涛主席の台湾訪問については「いかなる条件もつけない」と明言した陳総統。これまで繰り返されてきた台湾側の「台湾は独立した1国家、中国の1部分でもなければ、1地方政府でもないことを認める」という条件は、今回提示していないとした。
これに対し、香港メディアは陳総統がこれまでの呼称「大陸」を「中国」としたことや「両岸関係」を「両国関係」としたことに注目。これが陳総統の失言ならばともかく、「国と国」を繰り返し発言したことがもし意図的にされたことならば、胡錦涛氏がこのような言葉の罠に引っかかるほど愚かだとはとても思えない。こんな陳総統の正式要請に大陸側が応じるわけがないとしている。
陳総統は過去に何度も大陸側に国家主席の台湾訪問を要請してきたが、すべて無視されており、今回の正式要請も総統としての任期が残りわずかとなった陳氏のパフォーマンスに過ぎないとメディアは酷評している。(翻訳/編集本郷智子)
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