Record China 2007年5月14日(月) 11時54分
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2007年5月12日に、広東省広州市で炎帝神農中医薬発展フォーラムが開催された。席上で、中国工程院・李連達(リー・リエンダー)院士は漢方医を取り巻く厳しい環境について訴えた。写真は中国の漢方薬店。
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2007年5月12日に、広東省広州市で炎帝神農中医薬発展フォーラムが開催された。席上で、中国工程院・李連達(リー・リエンダー)院士は漢方医を取り巻く厳しい環境について訴えた。
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李院士によれば、漢方医は現在、「外患」と「内憂」との2つの問題を抱えているという。「外患」とは一部の人間による漢方医廃絶論で、彼らは漢方医の進歩の歴史を無視しているという。たとえば、漢方医は非科学的で有効な治療手段ではないとの批判がある。確かに漢方医は哲学・人文科学的特徴を持った医学であり、西洋医学とは異なる特長を持つ。しかし現在では科学的評価基準を導入しつつあるという。また副作用が少ないなど西洋医学より漢方医が優れている部分もあるとアピールした。もっとも中国の漢方薬はかつて監督が行き届いていなかったためたびたび薬害問題が発生しており、中国の漢方薬企業への信頼はいまだ確立されていない。そのため国際的な漢方薬市場は日本をはじめとする海外企業に占領されているのが実態だという。***
李院士は様々な問題があることを認めつつも、漢方医廃絶を唱えるものはいわば万里の長城を壊してしまえというのと変わらないと一蹴、中華文明の精髄を保護し発展させねばならないと言及した。
しかしこれを進めるためには、漢方医自身の革新・創意が必要であり、若い漢方医にこのような意欲が欠けていることが「内憂」として不安視されると述べた。(翻訳/編集・KT)
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