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<日本人が見た中国>中国の女性が結婚相手に求める条件と日本の女性が求める条件(1)

Record China    2013年11月25日(月) 19時23分

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30代半ばの外資系企業で働く中国の女性が男性に求める条件は超がつくほど高いのに、自分に対する基準はかなり甘い。それを女性はおかしいとは思わず、普通だと思っている事実に愕然。思わず中国の男性に同情したくなる。写真は南京の公園で開かれたお見合いイベント。

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昨年の旧正月、北京で友人の林小姐(リンさん)と再会した。10年前に私が成都の大学に留学していた頃からの友人で、3年前に北京に引っ越してきた。林小姐が北京に引っ越してきた理由は転職とズバリ結婚相手探し。知り合いもいない北京に仕事を求めてやってくる行動力にびっくりした。当時の林小姐はかなり切羽つまっていた。というのも中国で30歳をすぎているのに、まだ、独身というのは相当遅い。林小姐は20代後半から旧正月に里帰りするたびに「彼氏はできたの?今年こそ結婚して!」とせかす両親と大ゲンカになり、わずか数日で成都の一人暮らしの部屋に戻るありさまだった。

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成都にいる頃、林小姐もお見合いをしたことがあった。中国の公園には適齢期の息子や娘の性格や履歴をかいたボードをもった親がいる。親が娘や息子たちのために良い相手を探す習慣(?)がある。林小姐の親が公園で見つけてきた男性は32歳のサラリーマン。仕事は3つ目だが、もうすぐやめて会社を始める予定の人だった。「32歳で3回も仕事を変わっている人は日本の基準ではいい人じゃないけどな」と言うと、中国ではこれぐらいの転職歴は全く普通らしい。何度か会ったが、性格があわなかったのか、進展しなかった。

林小姐が最初に北京で入社した会社は良くなかった。その後、転職し、外資系コンピューター会社で月給6000元(約10万円)の仕事を得ることができた。今の中国は新卒より、経験者を求めているので簿記の資格があり、英語ができるは林小姐の仕事探しは難しくないようだった。

これでやっと結婚相手探しに専念できる環境になった。林小姐が相手に望む条件は「北京に家を持っていること。車を持っていること。スポーツが好きなこと。筋肉がついた体をしていること。常に目標を持ち、努力していること」の5つ。北京に家を持っていることは必須条件。中国の女性が結婚相手に求める条件で一番重要なのは家だというのは常識なので、驚きはしなかった。でも、林小姐が求める条件は高い。だんだん腹がたってきた。「じゃ、あなたにはいったい何があるの?」と思わず言ってしまった。「私は家事が好きだし、夫のために温かい家庭を作ってあげる」、「えっ!たったそれだけ?」、「そうよ」。

こんなに男性に高い要求をしているのに女性側の条件はかなり緩い。中国の女性ってこの不平等さを当然と思っているのだ。驚異的に高い家を準備するのが結婚の最低必須条件になっている男性とその親に同情してしまう。日本の女性はここまで高いものを男性に求めていないと思う。景気が悪い時代が続いたせいか相手に望むものも地味(結婚相手に理想を抱いてないから?)。どっちにしろ、私は中国人に生まれ変わっても絶対、男性には生まれかわりたくない。中国の男性はつらいよ。

■筆者プロフィール:浜井幸子(はまい・さちこ)

1966年神戸市生まれ。19才の時、初めての海外旅行で行った中国の魅力にはまり、90年代の中国をバックパック旅行する。その後、中国やアジアの食を中心に書くライターとして活動中。著書に「中国おもしろ商人スクラップ」、「中国まんぷくスクラップ」など。

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