Record China 2020年4月7日(火) 15時0分
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6日、台湾・中央社は、新型コロナウイルスの感染防止に効果を発揮しているN95マスクについて「発明したのは台湾人だった」とする記事を掲載した。
2020年4月6日、台湾・中央社は、新型コロナウイルスの感染防止に効果を発揮しているN95マスクについて「発明したのは台湾人だった」とする記事を掲載した。
記事はN95マスクについて「NはNot resistant to oilの略で油の防護効果はないことを示すもの。95は、ウイルスや細菌、粉じん、花粉、微細な顆粒(かりゅう)を95%ろ過する能力を持つことを意味する」と紹介したうえで、このマスクを発明した人物が台湾出身で米国の大学で長きにわたり研究を続けてきたエンジニアのピーター・ツァイ氏であると伝えた。
そして、「N95マスクが高い粒子捕集能力を備えている要因は、マスクの中間層にある静電気を帯びた不織布だ」と説明。「材料の樹脂を熱溶融した後噴射することでできる非常に細い不織布繊維には無数の細かい穴が開いて、そこに粉塵や顆粒物を封じ込められる」としたほか、「不織布に付着させた静電気によって、表面層から中間層に到達したウイルスや細菌を吸着できるのだ」と説明した。
そして、「ツァイ氏とその研究グループは材料選びから不織布製造の技術に至るまでのさまざまな問題を解決すべく実に多くの心血を注ぎ、この30年に及ぶ溶解、噴射技術の絶え間ない改良により、今では高圧、高温の空気で樹脂を引き延ばして超極細繊維にするという安定した技術が生み出された」と解説している。
ツァイ氏はテネシー大学の材料科学学部で35年間研究活動に従事した後、定年退職したという。記事は、同大学の副学長がツァイ氏について「われわれは研究に対する彼の貢献と、研究成果の産業化に向けた情熱、エネルギーに感謝している」と語ったことを紹介した。(翻訳・編集/川尻)
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