中国で国内移住がブームに、大気汚染で増える「環境移民」―米紙

Record China    2013年11月28日(木) 6時20分

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25日、スモッグや交通渋滞、物価の高騰、生活にまつわるさまざまなストレスを解消するため、都市から国内の地方へ移り住む人が中国で増えている。写真は観光地として知られる雲南省麗江市。

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2013年11月25日、参考消息(電子版)によると、中国は各地で都市化が進み、経済的にも急成長を遂げているが、それに伴う大気汚染が深刻な問題となっている。スモッグや交通渋滞、生活費や不動産価格の高騰、さらに生活にまつわるさまざまなストレスを解消するため、都市から地方へ移り住む人が増えている。

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米ニューヨーク・タイムズのウェブサイトは22日、2年前に中国南部の大都市・広州での快適な生活も仕事も捨てて移住したという若い夫婦を紹介した。夫婦はそれぞれ広告会社とノルウェー系ベンチャーマネジメント企業で働いていたが、国内の農村に移り住んだ。そうした人々は「環境難民」「環境移民」と呼ばれている。

中国では一部都市で大気中の微小粒子状物資PM2.5濃度が世界保健機関(WHO)の基準の40倍にも上っている。中国のある政府系メディアは11月、中国南部で8歳の子どもが肺がんで入院したことを伝えるなど、大気汚染を原因とする病気が深刻化している。移住する人の多くは「新中産階級」層で、汚染された都市部から地方に移り住んでエコロジカルな生活を送っているという。

移り住む先は安徽省からチベットにまで及んでいるが、雲南省の大理が人気だ。現地の少数民族・白(バイ)族が、移住してきた漢族に住まいを貸し出すケースも少なくない。ネット上では不動産や現地の生活情報のやりとりも増えており、現地でカフェやレストラン、書店を始める人や、農業を始める人、家庭教師をして生計を立てる人などもいるという。(翻訳・編集/岡田)

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