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新型コロナ感染拡大防止に向けた中国の科学研究の記録

CRI online    2020年4月9日(木) 1時0分

拡大

新型コロナウイルス肺炎の流行は、新中国の成立以降、最も感染スピードが速く、拡大範囲が大きく、予防・抑制が困難な、最大規模の突発的公衆衛生事件です。これに対し、中国は最大限に全面的かつ厳格で徹底的な予防・抑制措置を取ってきました。大きな犠牲を払いながらも、全国人民の共同努力の下で...

新型コロナウイルス肺炎の流行は、新中国の成立以降、最も感染スピードが速く、拡大範囲が大きく、予防・抑制が困難な、最大規模の突発的公衆衛生事件です。これに対し、中国は最大限に全面的かつ厳格で徹底的な予防・抑制措置を取ってきました。大きな犠牲を払いながらも、全国人民の共同努力の下で、国内の感染状況は沈静化しつつあり、人々の生活や生産活動も秩序だった回復を見せています。

 中国はまた、国際社会に対しては人類運命共同体の理念に基づき、公開性と透明性を維持した責任ある態度で情報の即時公開を行ってきました。

 今回は、新型コロナウイルスという未知の敵との戦いにおける、中国の科学者や医療従事者たちの取組みと成果を、時系列順にご紹介します。

2019年12月末

湖北省武漢市疾病予防コントロールセンターが原因不明の肺炎症例をモニタリングにより発見。

12月30日

武漢市衛生健康委員会が管轄内の医療機関に「原因不明肺炎の診療活動に関する緊急通達」を発信。

12月31日

国家衛生健康委員会が武漢に専門家チームを派遣。

2020年1月1日

国家衛生健康委員会が新型肺炎対策指導グループを設立。以降、作業部会を毎日開催。

1月2日

国家衛生健康委員会が「原因不明ウイルス性肺炎の予防・抑制に関する“三つの早急(三早)”プラン」を作成。

1月3日

国家衛生健康委員会や中国疾病予防コントロールセンターなど、4つの科学研究機関が病原体のサンプルに対する実験室での検査を実施。

1月7日

中国疾病予防コントロールセンターがウイルスの分離に成功。

1月8日

国家衛生健康委員会の専門家が「病原体は新型コロナウイルス」と断定。

1月10日

中国科学院武漢ウイルス研究所などの専門機関が検査キットを開発。武漢市で入院患者を対象に検査を実施。

1月13日

国家衛生健康委員会が武漢市の駅や空港での体温測定の実施を手配。

1月14日

国家衛生健康委員会が全国テレビ会議を開催。全国に感染症対策を呼びかける。

1月15日

国家衛生健康委員会が『新型コロナウイルス肺炎診療案』と同『予防・抑制案』の第1版を発表。

1月16日

PCR検査キットの最適化テストが完了。武漢市内69ヵ所の病院(2級以上)で発熱外来の患者と入院患者に対する検査を実施。

1月18日

鍾南山院士が率いる国家衛生健康委員会ハイレベル専門家チームが武漢入りし実地調査を行う。

『新型コロナウイルス肺炎診療案』の第2版が発表。

1月19日

国家衛生健康委員会が各地へPCR検査キットを配布。

1月21日

中国疾病予防コントロールセンターの発行雑誌(週刊誌、英語版)が、初めて新型コロナウイルスの病因学的特徴を報道。ウイルス3株の遺伝子配列を公開。

1月22日

『新型コロナウイルス肺炎診療案』の第3版が発表。

国家生物情報センターが開発した「2019新型コロナウイルスデータベース」が正式リリース。ウイルスの遺伝子情報や変異分析に関する情報を随時公開。

1月23日

武漢市感染症予防・抑制指揮部が1号通告を発令。

当日午前10時から空港、駅、高速道路、水路などの交通網が一律封鎖される。

1月24日

北京中日友好病院、中国医学科学院、武漢金銀潭病院などの研究チームが論文「武漢地区の新型コロナウイルス感染者臨床特徴分析」を英医学誌『ランセット』で発表。

1月25日

中国国家疾病予防コントロールセンターをはじめとする複数の科学研究機関と病院が合同研究論文「2019年中国肺炎患者の新型コロナウイルス」を発表。

1月27日

国家衛生健康委員会が『新型コロナウイルス肺炎診療案』の第4版を発表。

1月29日

中国科学院武漢ウイルス研究所の研究チームが新型コロナウイルスの遺伝子配列情報に関する論文を英科学誌『ネイチャー』で発表。

2月3日

復旦大学、華中科学技術大学武漢センター病院、中国疾病予防コントロールセンター伝染病予防コントロール研究所、武漢市疾病予防コントロールセンター、オーストラリアシドニー大学などの研究チームが、論文「中国の呼吸器疾患に関する一種の新型コロナウイルス」を英科学誌『ネイチャー』で発表。

2月5日

国家衛生健康委員会が『新型コロナウイルス肺炎診療案』の第5版を発表。

2月11日

中国医学科学院、中国疾病予防コントロールセンターの研究チームが遺伝子組み換えマウスを用いて新型コロナウイルスの病原性を研究。BioRxiv(バイオアーカイヴ)で論文を発表。

2月15日

7つの検査キットが認証を得て市販開始。

2月21日

武漢市の退院者(完治者)の数が初めて死者の数を上回る。

中国大陸部での1日の退院者が初めて2000人を突破。

国家衛生健康委員会が『新型コロナウイルス予防・抑制案』の第5版を発表。

2月24日

中国疾病予防コントロールセンターが米医学会誌で「新型コロナウイルスの特徴と経験、教訓」を発表。中国大陸部で2月11日までに報告された7万2314人の感染例について分析。

3月4日

西湖大学研究チームが「ACE2(全長)によるSARS-CoV-2の構造基礎の識別」を科学誌『サイエンス』で発表。

3月7日

国家衛生健康委員会が『新型コロナウイルス予防・抑制案』の第6版を発表。

3月10日

国家衛生健康委員会の専門家がWHOの遺伝子測定ガイドラインの策定に参加。

3月12日

国務院共同予防・抑制メカニズムが「中国での感染のピークは過ぎた」と発表。

3月18日

国務院共同予防・抑制メカニズムが、湖北省(武漢市を除く)において13日連続で新規感染例が無かったことを発表。

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