2020年4月9日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトによると、フィンランド政府が中国から購入したマスク200万枚が基準を満たしておらず、病院で使用できないと発表した。

記事によると、中国から運ばれたマスク200万枚と呼吸装置23台を含む医療物資が6日にヘルシンキ空港に到着し、アイノ＝カイサ・ペコネン社会問題・保健相が出迎えた。しかし、翌7日にマスクが新型コロナウイルス防止に関する基準を満たしていないことが判明し、衛生官僚は「われわれは大いに失望している」と漏らしたという。

なお、これらのマスクは病院で使用するには適さないものの、自宅にいる患者の様子を観察する医療スタッフには使用できるという。

記事は、中国から購入した医療物資の品質問題が欧州で多発していると伝えた上で、フィンランド政府で物資購入を担当する官僚が「世界的に医療物資が不足しているために、中国市場が混乱状態に陥っている。値段が絶えず上昇しているため、できるだけ早く注文し、なおかつ代金を前払いしなければいけないのでリスクが高い」と語ったことを紹介した。

一方で、フィンランド政府がこれらのマスクについて代金をすでに支払ったかどうかは明らかにしていないという。（翻訳・編集/川尻）