2020年4月11日、中国メディアの中国新聞網は、米メディアによると、ニューヨーク市の新型コロナ死者数は過少報告の可能性があると伝えた。

記事は、「NBCの報道によると、3月20日から4月5日までにニューヨーク市消防局（FDNY）が記録した自宅での死者数は2200人近くに達したが、昨年同時期には450人近くにすぎなかった」と紹介。また「ニューヨークメディアのPIX11の報道によると、3月20日から4月5日までにFDNYが受けた心停止に関する緊急通報が1日平均300件を超えており、出動後に死亡が確認されたまたは応急手当の甲斐なく死亡した割合が75％に達したが、昨年同時期は50％以下だった」と伝えた。

さらに、「ニューヨーク・タイムズは、ニューヨーク市で新型コロナウイルスによる死亡者数が過少報告されている可能性があると報じている」と紹介した。報道によると、ニューヨーク市では検査で陽性になった後に死亡した人だけを統計に含めているという。4月に入ってからの8日間でニューヨーク市では1891人が自宅で死亡しており、医療関係者はこれらの死亡者について新型コロナウイルスの検査を行っていないと指摘した。そのため、ニューヨーク州であろうとニューヨーク市であろうと、相当数の新型コロナウイルスで死亡した人が統計に含まれていない可能性があると伝えている。

ニューヨーク州のクオモ知事は10日、同州の新型コロナウイルスの感染者が17万人を超え、死者は7844人となったと発表した。一方で、入院患者の増加数は減少しており、集中治療室（ICU）に入院中の患者も初めて減少に転じたと明らかにしている。（翻訳・編集/山中）