Record China 2013年12月6日(金) 17時39分
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4日、中国の独身男女の結婚が遅れる原因について、中国メディアが分析している。写真は中国の若者。
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2013年12月4日、先月11日の「独身の日」が過ぎ去った。この日は今や、商売上手なECサイトによって特別セールが繰り広げられる「ショッピングデー」と化してしまったが、この記念日がネット上で誕生したそもそもの理由が忘れられたわけではない。中国中央テレビ(CCTV)はこのほど、「独身男女の結婚相手選び」に関する調査結果を報道し、独身男女はもちろん、社会からも幅広く注目を集めた。杭州日報が伝えた。
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ここ数年、中国社会では「恋愛・結婚危機」が発生しているかのようだ。独身男女の恋愛難・結婚難をめぐる報道も後を絶たない。公式データもこの事実を裏付けている。国家衛生・計画出産委員会が昨年発表した報告書によると、中国の結婚適齢期男女のうち、未婚者の数は2億4900万人に上る。
では、独身男女の結婚が遅れる原因となっているものは何なのだろう?まず第一に考えられるのが、人口の男女比のアンバランスだ。データによると、未婚男性の数は未婚女性よりも2135万人多い。こうしたアンバランスにより、大量の男性が婚期を逃している。
一方で、女性側も相手探しで多くの難題に直面している。これは中国の伝統的な結婚観にも関係がある。中国には古くから「下娶上嫁」という考え方があり、男性は自分よりも条件が劣る女性を妻として選ぶ傾向があり、女性も自分よりも条件が上の男性を選びたがる。もし男女の条件をA、B、Cの3ランクで分けるとすると、「A男とB女」、「B男とC女」という組合せが多くなり、C男とA女は相手が見つかり難い。つまり、優秀な女性は往々にして「いいと思った男性は皆既婚者」とため息をつき、気づくと年を重ねていた、ということになる。さらに悲惨なのが、条件の悪いC男だ。北京市のある学者もこの問題について、「剰女(行きおくれの女性)問題は『偽りの命題』、剰男こそが『真の問題』だ」と鋭いコメントを述べている。
この局面を打開するためにはまず、伝統的な「下娶上嫁」の結婚観を変える必要がある。知識経済社会の今、教育程度や収入などの面で男女差は大きく縮まった。男女はどちらも自信をもって自分と相応の相手を選ぶべきだ。また、教育部の統計によると、2012年の時点で、全国の女子大生の人数は男子大生よりも64万人多く、女子修士生も男子修士生より4万人多い。この勢いが続けば、将来ますます多くの女性が学歴面で男性を追い越すだろう。こうした現実からも、結婚観の転換が迫られている。
観念のほかに、客観的な要素も晩婚化を促進している。ある婚活サイトの調査によると、不動産や貯金を持たないことが、男性が結婚相手を見つけられない主な原因であることがわかった。女性は結婚相手を探すとき、公務員や企業・事業単位の管理職、医師などを好む傾向にある。
CCTVの報道では、ある独身男性はまもなく北京戸籍を取得することが決まったものの、見合い相手に拒否されたという。女性側が北京戸籍を取ったばかりの男性を選びたくなかったことが原因だ(経済面・政策面で不利なため)。このように、現在の結婚相手選びにおいては、余りにも多くの経済的な要素が関係してくる。これも結婚を遅れさせる原因のひとつだ。
もちろん、人々の結婚観があまりにも物質的利益を追求しすぎていると責めることはできない。結婚生活に物質的保障が必要なのは当然のことだ。また、中国はまさに社会の転換期にあり、所得配分も合理的ではない。居住地の戸籍を持つかどうか、体制内の人間であるかどうかは往々にして、物質・財産面で大きな違いをもたらすのだ。つまるところ、晩婚問題を解決するためには、社会の公平な発展を絶えず推進していかなければならない。誰もが自分の能力で体面ある生活が送れるようになり、精神が物質によって支配されることがなくなれば、結婚も「愛情」という本質に回帰できるだろう。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)
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