Record China 2020年4月15日(水) 23時40分
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ジャーナリストの伊藤詩織氏が3月9日にYouTubeに投稿した性犯罪をめぐる刑法改正を訴える動画が、中国のインターネット上で注目されている。資料写真。
ジャーナリストの伊藤詩織氏が3月9日にYouTubeに投稿した性犯罪をめぐる刑法改正を訴える動画が、中国のインターネット上で注目されている。
伊藤氏は、2015年4月に性的暴行を受けたとして、準強姦容疑で警視庁に被害届を提出。しかし16年7月、東京地検が嫌疑不十分で不起訴としたことを受け、検察審査会に審査を申し立てたが、17年9月に不起訴相当と議決された。同月に民事訴訟を起こし、19年12月に勝訴した。
動画のタイトルは「YesはYes NoはNo」で、伊藤氏の他、漫画家の小林エリカ氏、音楽家の寺尾紗穂氏、イラストレーターのふるやまなつみ氏が制作に関わっている。
動画はまず、「たとえば、一緒に車に乗ったり、一緒に食事したり、お酒を飲んだり、手をつないだり、キスをしたり、そしてどんな服を着ていたって、どれも性的同意ではありません」と説明。続けて、年齢や本人の状態によっても性的同意を示すことが難しい場合があるなどと指摘した上で、日本の現状では不同意性交が犯罪と認められるハードルが高いとし、「性的同意を刑法に」と訴えた。
また、動画の概要欄では、「刑法改正見直しに盛り込むべき点は性的同意だけではありません。性的同意年齢(現在の日本の刑法では13歳)の引き上げなども見直しが必要です」「現在、日本では私たち一人一人の性的同意が無視されてしまうような刑法になっています」と訴え、刑法改正に向けた電子署名を呼び掛けている。
中国メディア・梨視頻が4月13日に中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でこれを伝えたところ、中国のネットユーザーは90万件以上の「いいね」を付け、「同意がなければ犯罪だ」「支持する」「(この考え方が)普及してほしい」などと肯定的な意見を相次いで寄せた。
このほか、「性犯罪に遭うのは被害者に問題があるからではなく、見た目や服装もターゲットにされる理由にならない。われわれは被害が発生する前にしっかりと守らなければいけない。さらに重要なのは、子どもたちを小さい頃から加害者にならないよう教育することだ。この社会はわれわれが思っているほど完璧ではない。暗い部分があるからこそ、輝かしい部分の尊さが引き立つ」というコメントに11万人以上のユーザーが「いいね」を付けている。(翻訳・編集/毛利)
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