3月の訪日客93%減、東日本大震災時下回る=中韓、ほぼ途絶える―新型コロナが直撃

Record China    2020年4月15日(水) 19時0分

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3月の訪日客数は前年同月比93%減の 19万4000人に激減。新型コロナウイルス蔓延により、多くの国で海外渡航制限や外出禁止措置が実施されたため。写真は「臨時休業」の貼り紙が目立つ東京・銀座。

2020年4月15日、日本政府観光局が発表した3月の訪日客数は、前年同月比93.0%減の 19万4000人に激減。6カ月連続で前年同月を下回った。(1)新型コロナウイルス感染の拡大により、多くの国において海外渡航制限や外出禁止等の措置が取られた、(2)日本においても検疫強化や査証(ビザ)の無効化措置が実施された―などが要因。減少幅は東日本大震災発生翌月の2011年4月の62.5%減を上回り過去最大となった。

新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界的に旅行が制限されている。ウイリス感染は収束の兆しが見えておらず、4月以降さらに減少幅が広がる可能性もある。

国・地域別では、韓国人客は1万6700人で97.1%減、中国人客が1万400人と98.5%減で、ともに記録的な落ち込みとなった。19年の訪日客3188万人のうち中韓は合計で約1500万人と半数を占めていたが、これら2カ国からの客足はほぼ途絶えた格好。台湾、香港も90%以上のマイナスに沈んだ。東アジア各国・地域の減少幅は東南アジア(86.3%)、欧米・豪州(82.7%)を上回った。

日本政府観光局は「訪日客は今後も新型コロナウイルス感染の推移に影響される。今後の動向を注視していく必要がある」と指摘している。このままでは20年の訪日客目標の4000万人の達成は絶望的で、19年に初めて記録した3000万人台の維持も困難視されている。(八牧浩行

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