CNNは13日、「新型肺炎の拡大に伴って、米国内では感染予防のための物資が不足している。小売業からは、中国製品への追加関税のせいで輸入が困難になっているという不満の声も上がっている。この3週間に、米国通商代表部には中国からの輸入製品の関税減免を求める申入れが100件以上届けられた」と報じました。報道は、中米貿易摩擦の発生以降に追加関税が課せられた製品のうち、感染対策に必要なものとして、中国製のハンドソープ、消毒剤、体温計などを挙げています。

　ピーターソン国際経済研究所は3月13日付けの報告で、米国政府が中国の医療製品に課す関税は、主要な医療機器の不足とコストの上昇をもたらす可能性があるとした上で、「トランプ大統領の通商政策により、中国は多くの医療製品を米国ではなく他の国に販売することを余儀なくされている」と分析しています。

　また、米国外交問題評議会に所属する、グローバルヘルス専門の上級研究員は「多くの国が先を争うように中国からの輸入をしているが、米国では中国製品への追加関税が国内の感染症対策を損なった」としています。（提供/CRI）