Record China 2007年5月15日(火) 17時58分
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北京歴史文化保護区に指定されている東四八地区の「四合院」(中国の伝統的な住居)が取り壊しの危機に直面している。専門家は、「歴史的建造物に手をかけてはならない」と警告する。
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2007年5月13日、北京市の歴史文化保護区に指定されている東四八地区で、「北京市家屋撤去管理法」に基づき、伝統的な住居の「四合院」が取り壊されることが決定した。
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これは、2月に北京市開発委員会の承認を得て、同地区に新たにマンションなどが建設されることになったためだ。これにより、四合院で生活していた住民らは、撤退を余儀なくされている。
北京市が経済成長のピークを迎えた2004年当時、同地区の開発担当者が語っていた話によると、今後、同地区にオフィスビル1棟、マンション4棟を建てる計画があるという。投資額は5.7億元(約58億5千万円)で、純利益は1.9億元(約28億5千万円)を見込んでいる。
この開発計画を受けて北京市政協委員会の劉氏は、4月上旬に北京市政府へ書面で申し入れを行い、「四合院」取り壊し計画を「北京の歴史文化と社会調和に対する由々しい破壊行為」とし、今すぐ中止すべきであると主張している。また、北京市文物局も同地区の開発関係者に文書を送り、「北京旧市内の建設開発計画は、胡同(フートン。中国の昔ながらの町並み)保護をしなければならない。歴史的に価値のある四合院は決して取り壊してはならない」と要求した。
北京市政府は1999年、「北京旧城歴史文化保護区保護計画」の中でこの地区を指定保護区域に定めている。東4条から8条地区には、古くは元、明、清時代からの建築物も残されている。保護計画の中では、「この貴重な四合院は保護されるべきものであり、内部の生活環境は改善されるべきであるものの、撤去・建て替えはしてはならない」と規定しており、今後の開発計画の動向が注目される。(翻訳/編集・BA)
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