Record China 2020年4月24日(金) 21時0分
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中国紙の環球時報は22日、「中国に『反撃』するため、米国人が噴飯ものの方法を考えた」と題した記事を掲載し、米国の政治専門紙ザ・ヒルに掲載された文章に対する否定的な見方を紹介した。資料写真。
中国紙の環球時報は22日、「中国に『反撃』するため、米国人が噴飯ものの方法を考えた」と題した記事を掲載し、米国の政治専門紙ザ・ヒルに掲載された文章に対する否定的な見方を紹介した。
ザ・ヒルに掲載されたのは、アナリストのマーク・ウィッティントン氏による「米航空宇宙局(NASA)のアルテミス計画は、中国の新型コロナウイルスの隠蔽(いんぺい)に対する完璧な反撃だ」と題したものだ。
環球時報の記事はまず、ウィッティントン氏の文章について「米国政府とその支持者に対して新型コロナウイルスの流行に関する(米国の)責任を転嫁し、中国にぬれぎぬを着せる『決まり文句』を投げかけた。例えば、米国の新型コロナウイルスの感染状況の悪化は中国のせいで、中国に賠償を要求しなければならないなどだ」と評した。
そして、文章の内容は「中国が新型コロナウイルスを『隠蔽』し、米国やパートナーを『ひどい目』に遭わせたことへの『反撃』をするために、NASAは(国際的および商業的な)パートナーと団結して、中国よりも先に月に着陸しなければならない。そうすることで、中国人の月に行って宇宙を『支配』しようとする『野心』に打撃を与られる。さらに中国に対して米国とパートナーは簡単には倒せないという『証明』もできる。そのようにして精神と経済の両方で中国を挫折させて『隠蔽』の『代償』を払わせる」というものだと説明した。
その上で、「気まずいことに、人類の宇宙探索を無理やり冷戦風に政治化して解釈し、さらには米国政府の失策の責任を転嫁して中国にぬれぎぬを着せようと言いがかりをつけるこの文章は、あまりにも明らかにロジックが破綻しているため、海外のネットユーザーや学者から嘲笑を買っている」と伝えた。
記事はその例として、北海道大公共政策大学院の鈴木一人教授がウィッティントン氏の文章について「全く理解できない議論」「何を食べたらこんなに頭が悪くなるんだろう、と思いたくなるような記事だな…」などとツイッターで酷評していることを紹介。また、他のツイッターユーザーからも「何だって?!」「今朝コーヒーを飲まなかった。でも、カフェインを摂取してもこの文章の見出しは理解できなかった」といった声が寄せられていることを伝えた。
The HillのOp-edだが全く理解出来ない議論。新型コロナウィルスの発生源である中国をやっつけるにはアルテミス計画で先に月に行き、中国の野心を挫くという完璧な方法がある、という議論。感染症は野心とは関係ないし、アメリカは既に先に月に行っているし…。 https://t.co/Td1b4vrcka— Kazuto Suzuki (@KS_1013) April 21, 2020
The HillのOp-edだが全く理解出来ない議論。新型コロナウィルスの発生源である中国をやっつけるにはアルテミス計画で先に月に行き、中国の野心を挫くという完璧な方法がある、という議論。感染症は野心とは関係ないし、アメリカは既に先に月に行っているし…。 https://t.co/Td1b4vrcka
記事によると、ウィッティントン氏本人は「私の提案は、思わぬ方向から攻撃するという完璧な孫子の兵法だ」などとツイートしている。(翻訳・編集/毛利)
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