Record China 2020年5月15日(金) 13時40分
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中国のニュースサイトの澎湃新聞は12日、「日本人はなぜマスクをするのが好きなのか」とする記事を配信した。
記事はまず、新型コロナウイルスの感染拡大による深刻なマスク不足を解消するとして、安倍晋三首相が、全世帯2枚ずつ計1億3000万枚の布マスク「アベノマスク」の配布を打ち出したことを取り上げた。
そして、アベノマスクをめぐり、パッケージ代や配送費を含めて合わせて466億円の国費が投入されると伝えられたことに国民から批判的な声が上がったことや、日本のSNS上で「『布マスク』とかけまして『森友学園や桜を見る会』と解きます。その心は『口封じに使います』」とのなぞかけが話題になったこと、実際に配布が始まると髪の毛の混入や変色といった欠陥が発覚したこと、アベノマスクを風刺し、人気アニメ「サザエさん」の7人家族と猫のタマに無理やり2枚のマスクを着けさせたパロディーイラストが注目されたことなどを紹介した。
続いて、日本でマスク着用が定着した経緯について、日本衛生材料工業連合会の資料を引用。日本でのマスクの歴史は、明治初期に始まり、当時のマスクは、真ちゅうの金網を芯に布地をフィルターとして取り付けたもので、主として粉じんよけに利用されていたこと、予防品として注目されるようになったのは1918年のインフルエンザ(スペイン風邪)大流行がきっかけであること、73年に現在のマスクの主流となっている不織布製プリーツ型の原型が日本で生産・販売されるようになったこと、一般家庭でのマスクの普及を促進させたのは80年代からの花粉症の流行であること、2000年以降になると立体マスクが登場し、普及がさらに促進されたことなどを紹介した。
また、社会学者の堀井光俊氏らが、日本人とマスクとの関係について、不安を解消し精神的安定を取り戻すための道具「セーフティーブランケット(安全毛布)」としての役割に注目していることにも触れている。(翻訳・編集/柳川)
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