「武漢の実験室が発生源」は陰謀論=ロイター通信

CRI online    2020年4月29日(水) 18時50分

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ロイター通信は28日、中国科学院武漢ウイルス研究所研究員で、武漢国家バイオセーフティ実験室の袁志明主任の独占インタビューの記事を配信しました。袁氏は取材に応じて、「新型コロナウイルスは武漢ウイルス研究所で合成されたものだという説には、まったく根拠がない。発生源についてはまだ定説...

ロイター通信は28日、中国科学院武漢ウイルス研究所研究員で、武漢国家バイオセーフティ実験室の袁志明主任の独占インタビューの記事を配信しました。袁氏は取材に応じて、「新型コロナウイルスは武漢ウイルス研究所で合成されたものだという説には、まったく根拠がない。発生源についてはまだ定説がない」と表明しました。

 ロイター通信の記事は、「新型コロナウイルスが自然発生したというのが科学上の共通認識ではあるが、陰謀論による非難がいま注目を集めている」と報道しました。

 袁主任はまた、「武漢ウイルス研究所の実験室に関する悪意ある非難は、ありもしないことへのねつ造であり、既存のすべての証拠とも矛盾している。武漢ウイルス研究所は新型コロナウイルスを設計し、作り出す意図もなければ、その能力もない。新型コロナウイルスのゲノム配列には人為的手段が加わった痕跡もまったくなかった」と述べました。

 ロイター通信によりますと、インド工科大学の論文は陰謀論を後押ししてきました。その論文は、新型コロナウイルスのタンパク質がAIDSウイルスのタンパク質との類似性を指摘しましたが、すでに取り下げられています。現在、大半の科学者は新型コロナウイルスは野生動物が発生源で、中でもコウモリとセンザンコウは最も可能性が高い宿主だという見方を示しています。

 袁主任は書面回答の中で、「新たな感染症の7割以上が動物、特に野生動物に由来したものだ。科学者は、人に感染する既知のコロナウイルス7種が、いずれもコウモリ、鼠あるいは人間が飼育する動物から由来したものだと判明した」と指摘し、武漢ウイルス研究所の実験室はバイオセーフティ手続きを厳格に行っていると述べました。

 袁主任はさらに、新型コロナウイルスの発生源については「依然として答えが得られていない」とし、英国とドイツの科学者が今月発表した論文を引用して、「米国で感染拡大中の変異した新型コロナウイルスは、中国のウイルスよりも原始バージョンに近いもので、こうした変異は先に米国で生じた可能性がある」と指摘しました。(提供/CRI

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