「自分の名を使ってコロナ中国製造説を流布された」本庶佑氏が声明も、中国ネットでなぜか「勘違い」続出

Record China    2020年4月30日(木) 11時40分

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29日、新浪新聞の微博アカウント頭条新聞は、ノーベル医学賞受賞者の本庶佑氏をかたった新型コロナウイルスに関するデマが拡散し、本庶氏本人が自身の発言ではないとの声明を発表したことを報じた。

2020年4月29日、新浪新聞の微博アカウント頭条新聞は、ノーベル医学賞受賞者の本庶佑氏をかたった新型コロナウイルスに関するデマがインターネット上で拡散し、本庶氏本人が自身の発言ではないとの声明を発表したことを報じた。

同アカウントは、近ごろ、「米国立衛生研究院の客員研究員を務めたことがある本庶氏が、新型ウイルスは中国で作られたものという見解を示した」との情報が、米国を中心とした海外で広がったと紹介。これに対して本庶氏が28日、特別教授を務める京都大学を通じ、自身が武漢の研究所で働いたことがあるという内容を含め、情報に書かれている内容はすべて偽の情報であることを明らかにしたと伝えている。

この出来事に、中国のネットユーザーは「科学者というものは、このように厳しい姿勢を持つべきだ」「これだけの地位がある人はみだりに発言をしたりしない」「デマを流したヤツは許せない」「正義感があるね」といったコメントを残している。

しかし、大部分のネットユーザーはこのニュースを「本庶氏がデマを流し、別の教授が否定した」と誤解したようで、「ノーベル賞受賞者もその程度か」「米国の手先」などといった批判が非常に多く見られた。

この状況に、正しく情報を読み取ったユーザーからは「タイトルしか読まないやつが的外れな批判をしている」「本庶教授はデマに憤ってるのに、どうして彼を攻撃するのか」「記事のタイトルがミスリードを誘っている」など、きちんと文章を読まないユーザーや、目を引くタイトルを付けることばかり考えたメディアに対する嘆きや憤りの声も出ている。(翻訳・編集/川尻

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