フライメディア 2020年5月2日(土) 23時0分
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新型コロナウイルスの感染で改めて脚光を浴びているのが、ドローンやロボットなどの「非接触」の無人配送サービスだ。
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新型コロナウイルスの感染で改めて脚光を浴びているのが、ドローンやロボットなどの「非接触」の無人配送サービスだ。実は、この無人配送は、特に珍しいことでも、ホットな話題でもない。これまでも一部のエリアなどで導入されていた。では、なぜ今、改めて注目を集めているか?
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一番の大きなきっかけは、医療施設での導入だと言える。新型コロナウイルス感染予防として、消毒殺菌ロボットを導入したり、病院内での薬品配送などで非接触配送を活用したりしている。こうした試みが、院内感染や人から人への感染といった感染リスクを低下させるとして、無人配送の更なる発展に大きな期待がよせられている。
新型コロナウイルスの感染予防でよく耳にするのが「非接触」というキーワードだ。医療現場だけではなく、日常の生活も、極力「非接触」で完結させようと、様々な場面でのキャッシュレス化や無人化の導入が加速している。
実際に、上海でロボットによる無人配送を導入している某オフィスビルに行き、配送ロボットの仕事ぶり?をちょっとだけ密着してみた。
上海市内の某オフィスビルのロビーに到着すると、5台の配送ロボットが稼働していた。このロボットを提供しているのは、AIテクノロジー企業の「YOGO ROBOT」。
ロボットの仕事は、デリバリー配達者がビルまで運んだフードやドリンクをビル内にいる注文者に配達すること。
デリバリー配達員は、ロビーまで商品を運び、ロボットの上部にあるタッチパネルで、注文者の携帯番号の下四桁を入力し、画面に表示された氏名、携帯番号や在籍するフロア階数など、注文客情報を確認。後は、本体部分に注文した商品を入れるだけで、自動的にロボットが働き始める!?
さて、注文者はエレベーターホールでロボットが配達した商品をピックアップするのだが、配達を終えてロビーに戻るという、この一連の配送サービスをロボットはオペレーターとの物理的な接触なしで自動的に行う。
全自動で、ロビーフロアのセキュリティゲートを通過し、目的階までエレベーターを乗り降りする。さらに驚くことに、出発する前に、ショートメッセージで「これから配達すること」を発信し、エレベーターを降りて目的階に到着すると、注文者に電話をかけ、音声でエレベーターホールに到着したことを連絡している。
ロボットは、ムダのないスムーズな動きをし、周囲も特に気に留める様子はない。違和感なくすっかり景色にとけこんでいる。
ただ、現状、全てロボットが全自動で完結できるかと言うと、実際は難しい。なぜなら、このロボットを使いこなせないと意味がないからだ。初めて利用する配達員や年配の配達員には、ロボットの使い方を教え、操作をサポートする人が必要になる。
実際、密着当日もロボットのそばに「YOGO ROBOT」の社員が数名待機していた。導入当初はサポートが必要だが、「ゆくゆくは、こうした人による間接的なサポートは不要になる」と言う。いまだ在宅勤務も多いなか、密着当日は午後1時の段階で、160件の配達を完了していた。
新型コロナウイルス感染拡大後から、無人配送に関する問い合わせがさらに多くなったと話すチャネルマネージャーの孫さん(YOGO ROBOT社員)。「今は食べ物や飲み物だけだが、将来的には、書類や小包の配送などオフィスビル内でニーズのある多様なサービスを一括して対応できるようにしていきたい」と続けた。(提供/フライメディア)
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