Record China 2020年5月8日(金) 11時50分
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フランスで昨年末に採取していた入院患者の検体から、新型コロナウイルスが検出された。WHOは各国に初期事例の調査報告を要請。日本のネットユーザーも敏感に反応した。写真はパリ。
フランスの病院が昨年末に採取していた入院患者の検体から、新型コロナウイルスが新たに検出されたと米CNNなどが報じた、世界保健機関(WHO)は各国に初期事例の調査報告を要請。報道に接した日本のネットユーザーからも「そう言えば昨年末、変な風邪をひいた」などの声が相次いだ。
CNNや英BBCによると、新型コロナウイルスを見つけたのは、パリ北郊のセーヌサンドニ県にある病院の集中治療専門医らのチーム。専門誌に3日、昨年12日2日~今年1月16日までの間にインフルエンザのような症状で入院し、最終的にインフルとは診断されなかった患者らについて、凍結保存されていた検体を調べた結果、1人の検体から新型コロナの陽性反応が出たことを明らかにした。
この患者は昨年12月27日に受診したアルジェリア生まれの男性(42)。男性は長年フランスに住み、魚売りの仕事をしてきた。外国旅行は昨年8月にアルジェリアを訪れたのが最後で、中国に行ったこともなかった。新型ウイルスの主な症状である空せきや発熱、息切れといった症状を訴えていたが、その後回復して退院した。男性の子どものうち1人も体調を崩していたという。
中国当局が新型コロナについて最初にWHOに報告したのは昨年12月31日。フランスの公式発表としては1月24日、中国・武漢市への渡航歴がある2人の感染が報告されたのが初めてだった。イタリアでも1月31日にローマで中国人観光客2人の感染が確認されたのが初の症例とされる。チームは男性に中国とのつながりや最近の渡航歴がないことから、12月末の時点で仏国内に感染が広がっていたことがうかがえると指摘している。
ロイター通信によると、WHOのリンドマイアー報道官は今回の事例について「全貌が変わる内容だ。感染がどのように広がったかを探る上で理解が深まる」と指摘。「検体を改めて検査すれば、より早い時期の事例が他にも見つかる可能性がある」などと述べ、初期の段階で感染者がいたかどうかを調査するように各国に要請した。
CNNなどの報道を受け、日本のネットユーザーも敏感に反応。「昨年末、風邪をひいた。インフル検査で陰性だったが、なかなか治らなかった。思い返せばコロナの症状に当てはまる」「昨年10月に中国へ行った妹も11月に帰国した後、重度の肺炎になり、病院を掛け持ちしたけど原因が分からず、完治に1カ月もかかった」「昨年末、かなりの中国人観光客がいる函館へ行って変な風邪をひいた。普段の風邪とは違いなかなか治らず、年末年始9日間ずっと寝ていた」などのコメントが続々と寄せられた。(編集/日向)
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