主要空港の航空機、視界不良でも着陸可能な技術力必須に―中国

Record China    2013年12月12日(木) 23時15分

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11日、中国各地で濃霧による視界不良が頻発しているが、悪天候下でも航空機が空港に着陸できる可能性が高まる。パイロットはCATIIライセンスが必須となることが決まった。写真は8日、天候不良で多くの便に遅延が発生した南京禄口国際空港。

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2013年12月11日、新華網によると、中国各地で大気汚染が原因と見られる濃霧によって視界不良が引き起こされているが、そうした中でも航空機が空港に着陸できる可能性が高まる。主要空港と北京首都国際空港を結ぶ路線の航空機の機長は視界不良でも着陸可能なライセンスが必須となることが決まった。

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必須となるのは「二類盲降運行資格」(CATII)で、中国で旅客数・貨物取扱量が上位10空港と北京首都国際空港を結ぶ路線。上海の2空港と北京を結ぶ路線も含まれ、2014年1月1日からこの規定が適用される。格安航空会社(LLC)の春秋航空は10日、同社のパイロットの8割がすでに資格を取得していることを発表している。

パイロットは肉眼で滑走路を確認できない場合に計器に頼って着陸し、航空機のデータと地上から発射される電波を合成して計器に示される着陸ルートに従って高度や方位、速度を修正しながら滑走路に着陸することになる。

これまでは同じような条件でも海外航空会社の航空機は着陸できるのに、中国の航空機はパイロットがライセンスを取得していないため悪天候下ではなかなか着陸できず、他の空港へ行き先が変更になることも少なくなかった。民用航空局関係者は「これからは天候が悪い場合でも、計器着陸を行うことで問題なく着陸できるようになる」と話している。(翻訳・編集/岡田)

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