湖北支援の看護師、トランプ大統領宛てに公開書簡

CRI online    2020年5月8日(金) 20時55分

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チャイナ・メディア・グループ(CMG)傘下のCCTVは8日、湖北省での医療支援に参加した一人の看護師から米トランプ大統領宛ての公開書簡を掲載しました。その内容を抜粋して紹介します。尊敬するトランプ大統領閣下 初めまして。私は武漢での緊急医療支援の現場から戻ってきた呼吸器内科の看...

チャイナ・メディア・グループ(CMG)傘下のCCTVは8日、湖北省での医療支援に参加した一人の看護師から米トランプ大統領宛ての公開書簡を掲載しました。その内容を抜粋して紹介します。

尊敬するトランプ大統領閣下

 初めまして。私は武漢での緊急医療支援の現場から戻ってきた呼吸器内科の看護婦です。中国各地から駆け付けた4万2000人の医師や看護師が湖北省現地の同僚らとともに、昼夜を問わず人命救助をしていたシーンは、まだありありと目の前に浮かんでいます。ここで、武漢で起きたことについてお話したく、手紙を書くことにいたしました。

 私は武漢に向かって出発した日は、中国では旧正月の大晦日で、アメリカでいうクリスマス・イブにあたります。この日、中国では一家団らんして過ごす最も重要な祝日です。看護師の職にいる私は、命を救うことが天職であり、私たちの厳かな約束です。このような思いを胸に、私と4万2000人余りの医師と看護師の仲間はためらうことをせずに家族と別れを告げ、全国各地から至急武漢に駆けつけ、死神と命を奪い合う戦いに身を投じました。

 最初の頃では、医療物資が不足していたため、節約のため、汗びっしょりになっても、息苦しく眩暈を起こしていても、貴重な防護服を脱いで息抜きをすることをしませんでした。後になって、アメリカでもやむを得ずビニール袋を防護服に代用していた医師がいたことを写真で知り、身につまされる思いをしました。また、身内を失った米国の医師の家族らが写真を眺めながら涙を流す写真を見た時、私も心が痛めつけられました。

 中国では一番大変な時期が過ぎ去りました。日に日に増える感染者の退院、とりわけ、白髪の高齢者の患者さんが回復して退院するのを目に、本当にこの上なくホッとした思いに包まれました。湖北省では、80歳以上の患者は計3600名を完治させました。このことを私は心から嬉しく思い、また誇らしくも思っています。

 武漢では、108歳の高齢者から生後30数時間の赤ちゃんまで、我々は全力を挙げて治療に当たってきました。人命は何よりも尊く、人命救助が私たちの天職だということを心に銘記しているからです。

 大統領閣下、以上が武漢で起きたことです。いま、この時、多くのアメリカ人がウイルスがもたらした苦難にさらされており、多くの医療従事者が第一線で奮闘しており、また、多くの名もなき人々が様々な形で他人に思いやりを伝えていることを存じております。彼らに敬意を表したいと思います。アメリカ国民に心からの祝福をお送りいたします。

武漢支援に参加した看護婦

2020年5月4日

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