東アジア人は胃がんになりやすい?日本の研究グループが分析結果発表―中国メディア

Record China    2020年5月11日(月) 6時20分

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8日、新浪科技は、日本の研究グループが東アジア人特有の胃がん発生リスクに関する分析結果を発表したことを報じた。資料写真。

2020年5月8日、新浪科技は、日本の研究グループが東アジア人特有の胃がん発生リスクに関する分析結果を発表したことを報じた。

記事は、東京大学などの共同研究グループがこのほどアジア人319人、非アジア人212人の計531人の胃がん患者を対象にゲノムデータや生活習慣を分析する研究をまとめ、東アジア人は飲酒、喫煙、そして東アジア人特有の遺伝子変異が組み合わさることで多人種よりも胃がんにかかりやすいとの結論を導き、学術誌「Science Advances」に研究結果を発表したと伝えた。

そして、研究について、まず531人の患者に対して大規模なゲノム解析を行ったとし、その結果、いわゆる「お酒の強さ」に関わる、アセトアルデヒドの分解酵素ALDH2の活性がない、または弱い遺伝子(不活性型ALDH2遺伝子)を持つとともに、アルコール摂取によって体細胞遺伝子の突然変異(シグネチャ16)が多く認められた患者群が見つかり、その大半がアジア人だったと紹介した。

さらに、日本人の胃がん患者に限定して分析したところ、不活性型ALDH2遺伝子を持つ人は少量のアルコール摂取でも胃がんのリスクが高まる上、これに喫煙の習慣が加わるとシグネチャ16の変異が一層蓄積され、さらにリスクが高まることが分かったと説明。この現象は不活性型ALDH2遺伝子が存在する東アジア特有のものだと伝えている。

記事はその上で「遺伝の傾向と生活習慣の相互作用による東アジア人の胃がんリスクへの影響は、間違いなく大きな臨床的、社会的意味を持つ。早期の検査に加え、酒やタバコを控えて生活習慣を改善することで、胃がんにかかるリスクを可能な限り減らした方がよさそうだ」と評した。(翻訳・編集/川尻

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