ファウチ博士が再開に警鐘 米メディア「大統領と科学の対決」

CRI online    2020年5月14日(木) 18時10分

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米上院公聴会でオンラインで証言するファウチ博士(写真:新華社) 現地時間12日、米国立アレルギー感染症研究所所長のアンソニー・ファウチ博士はワシントンで開かれた国会の公聴会で、「条件が整わない状況の下で、性急に経済活動を再開すれば、深刻で致命的な間違いを招く可能性がある」と警鐘を...

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米上院公聴会でオンラインで証言するファウチ博士(写真:新華社)

 現地時間12日、米国立アレルギー感染症研究所所長のアンソニー・ファウチ博士はワシントンで開かれた国会の公聴会で、「条件が整わない状況の下で、性急に経済活動を再開すれば、深刻で致命的な間違いを招く可能性がある」と警鐘を鳴らしました。

 当日、ファウチ博士はオンラインで米上院衛生、教育、労働者と年金委員会の新型コロナウイルス対策に関する公聴会で、「経済活動の再開は、感染者の激増を招く可能性というのは、本当にあり得ることで、非常に危険である」と証言しました。

 ファウチ博士は、「一部の州と都市は経済活動を性急に再開したものの、効率的に感染症に対応する力がないため、ちょっとした感染者の増加が感染爆発につながりかねない」という見方を示しました。そのうえで、米国の新型コロナウイルス感染による死亡者数は、公に発表した8万人よりも「ほぼ確実に多いと断言できる」と指摘しました。

USAトゥデイの公式サイトが12日、「トランプ氏、科学家を排斥しながらこの“恐ろしい敵”に打ち勝つ見込みはない」と記事を配信

 米ジョンズ・ホプキンズ大学の統計によりますと、米東部標準時5月13日15時30分までの時点で、全米の新型コロナウイルスの感染者は138万1696人に達し、死者は8 万3356人となりました。

 医学専門家の警告を横目に、ホワイトハウスは各州に速やかに経済を再開するよう呼びかけています。米大衆紙の「USAトゥデイ」は、こうした構図を「大統領と医師の対決」と称しています。また、CNNが12日に配信した論評で、「トランプ大統領は感染症に正しい対策を講じることよりも、高い支持率をどう獲得するかにより関心を持っているようだ」と評しています。(提供/CRI

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