2013年12月15日、英BBC中国語版によると、人民日報の社説は「北朝鮮の指導者・金正恩（キム・ジョンウン）第1書記は速やかに北京を訪問すべき」と指摘した。人民日報が直接、金第1書記に訪中を促すのは異例のこと。

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人民日報は、「金正恩第1書記の訪中は北朝鮮の長期的な安定に寄与する」と指摘。この異例の「招待」は張成沢（チャン・ソンテク）氏が処刑されたことで、中国が金第1書記と新たに直接的な関係を構築することを切実に望んでいることを表している。張氏はかつて中国と北朝鮮のパイプ役を務め、金正日（キム・ジョンイル）政権時にはたびたび北京を訪れていた。

情報筋によると、金第1書記は年内に訪中する予定だったが、中国側に断られたという。中国の指導者は、金第1書記の経済改革と核開発停止が遅々として進まないことに挫折感を感じていたようである。現在、中国当局は金第1書記と距離を置くだけでは問題は前に進まないことを理解した。今後1年間、北朝鮮では混乱が予想されるため、中国は金第1書記と直接接触する必要性を感じている。国際社会では、中国は北朝鮮と直接対話できると考えられているが、中国は現在、パイプとなる人物が必要な状況である。

亜洲評論は「張氏の処刑によって、中国は北朝鮮との関係について再考する必要が出てきた。中国は北朝鮮に対して、より厳しい経済制裁を課す方向に動く可能性もある」と指摘している。（翻訳・編集/北田）