フライメディア 2020年5月15日(金) 19時0分
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1月下旬から本格的に始まった、上海市の新型コロナウイルス感染拡大防止の闘いは、4月下旬で約3カ月が過ぎた。
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5月9日より、上海市の感染症に対する警戒レベルを示す重大突発公共衛生事件(重大かつ突発的な公共衛生事件)が2級から3級へとさがり、11日には上海ディズニーランド再開、そして休校中の学校も高校や大学から学年別で部分的に再開など、明るい話題も増えてきた。
もちろん、幼稚園や低学年の開校未定(5 月12日現在)といった状況や、公共交通機関や密集時のマスク着用が必須ではあるものの、少しずつ日常生活を取り戻しつつある上海。
警戒レベルが下がったこともあり、初夏を迎えた上海では、天気のよい日に、公園で散歩したりする高齢者や親子連れの姿が目立つようになった。小規模だが、百貨店やショッピングモールなどの屋外イベントも徐々に実施されはじめた。
営業を再開した飲食店も、それぞれの店舗で工夫した「安全店」宣言のPOPなどで、消費者に「安全・安心」をアピールし、「集客」に励んでいる。
ただ、劇場などソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つことが難しそうな室内の娯楽施設は未だに営業休止中。6月を目処に部分的営業が始まるのではないかと地元では推測されているが、実際に営業再開するかを現時点で判断するのは難しい。
ところで、今、地元市民の関心は「いつマスクをはずすことができるか」だ。特に地下鉄や路線バスなど移動時には、まだマスク着用が義務づけられている。密集していないところでは「任意での着用」とはされているが、外に出ると、たいていマスクを着用しているので、もはやマスク着用が日常になってしまった印象さえ受ける。
第2波の感染を懸念しつつも、マスクをはずせる日を心待ちにしている市民だが、今しばらくは、個人でできる感染予防を継続実施していく必要がありそうだ。(提供/フライメディア)
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