環球網 2020年9月22日(火) 8時50分
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昨年の中国都市部のペット消費市場は2000億元を突破し、同期比で18.5%増加した。特にオンラインでのペット消費はさらに高まり、ビジネスモデルも多元化している。資料写真。
「2019年中国ペット産業白書」によると、昨年の中国都市部のペット消費市場は2000億元を突破し、同期比で18.5%増加した。特にオンラインでのペット消費はさらに高まり、ビジネスモデルも多元化している。人民日報が伝えた。
■「クラウドペット飼育」が流行
仕事のストレスや生活リズムが速くなるなどの原因で、多くの人は癒しを求め、「クラウドペット飼育」を始めた。これはSNSで共有されたペットの写真や動画を見て、かわいさを感じて癒されるという新しいペットの「飼い方」である。
中国のショート動画アプリ・快手のビッグデータ研究院がこのほど発表した「2020快手ペット生態報告」によると、快手におけるペットに関するショート動画の1日の最高再生回数は7億回に上った。今年5月までに5.4秒毎に1回ペット関連のライブ配信が行われ、1日のライブ配信の合計時間は平均1万6000時間となった。視聴者は1億人を超え、活躍中のペット動画の製作者は7万5000人に達し、中でも80~90年代生まれが80%を占めた。
現在は犬や猫など定番のペットのほか、ハト、観賞魚、ハムスター、アルパカ、爬虫類、カメなどのペットも注目されている。快手におけるアルパカに関するショート動画の1日平均再生回数は120万回を超え、カメレオンに関する動画は60万回を超えた。
■Eコマースでペット用品の種類が多様に
「2019年中国ペット産業白書」によると、ペットフードはペット産業チェーンにおいて大事な一環となった。2019年、1匹の犬につき飼い主1人当たりの年間消費額は6082元だった。猫の場合は4755元で、前年比で10.3%増加した。今ではペット関連の消費の大部分はオンラインに移り、日常のネットショッピングもセール期間も、ペットのために買い物やストックをすることが消費の新たな注目点となった。
ペットフードのほか、健康、遊び、おしゃれ、社交活動関連のペット消費の需要も上昇傾向を呈している。ペットのお出かけに関連する検索を見ると、ペット用キャリーバッグは3倍も増加し、宇宙船カプセル型ペットバッグの増加は200%を超えた。また、新型コロナウイルスの影響でペット関連のスマート商品も人気となり、猫用自動トイレと自動給水機はそれぞれ879%と120%増加した。
ペット関連のデリバリーも爆発期を迎え、フードデリバリーアプリのウーラマ(eleme)が発表した「2020ペットデリバリー報告」によると、過去1年間のウーラマにおけるペット関連のデリバリーは135%増加し、1回の平均消費は125元だった。現在は3000種類以上のサービスを提供しており、中でもキャットフード、ドッグフード、猫砂、缶詰、おやつなどの売り上げの増加はすべて100%を超えた。
■ペット経済の成長、産業チェーンが徐々に完備
業界関係者は、80~90年代生まれがペット飼育者の主力軍となり、消費者全体の年齢層が若年化しているため、オンラインペット経済の発展を推し進めたとの見方を示した。ペットフードをはじめ、ペットホテル、ペット用服、美容、撮影、医療、葬儀、保険などのサービスが充実し、産業チェーンと緊密に接合している。
華創証券の分析によると、近年では中国の一、二線都市において、ペットは従来の「用心棒」から「心のよりどころ」へと役割を変えつつあるため、そこには巨大な市場が潜んでいる。今、中国のペット飼育率はわずか4.4%で、一番高い上海でも19.8%しかなく、一方で米国のペット飼育率は68%にも上る。ペットの平均消費を見ても、中国は米国の3分の1、日本の5分の1となっている。今後5年間、中国のペット産業は年間15%以上の増加スピードが保たれると予測されている。(提供/環球網・編集/孫ソウ)
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