CRI online 2020年5月16日(土) 15時5分
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トランプ米大統領は今年3月16日にSNS上で初めて新型コロナウイルスを「中国ウイルス」と呼称し、世論や華人社会からの反発を受けました。しかし、彼は中国に対する攻撃を止めず、「中国ウイルス」という呼称が華人やアジア人への人種差別意識と憎悪を煽るものと理解しながらも繰り返し使用し、...
トランプ米大統領は今年3月16日にSNS上で初めて新型コロナウイルスを「中国ウイルス」と呼称し、世論や華人社会からの反発を受けました。しかし、彼は中国に対する攻撃を止めず、「中国ウイルス」という呼称が華人やアジア人への人種差別意識と憎悪を煽るものと理解しながらも繰り返し使用し、アジア人に対する憎悪を世界規模で扇動した上で、これを放置しています。
3月下旬以降、米国や欧州に止まらず、世界各地でアジア人を標的にした事件が急増しています。ヘイトスピーチ(憎悪表現)はネット上から現実社会にまで蔓延し、世界各地でヘイトクライム(憎悪犯罪)を引き起こしています。
これについて英国の複数の人権団体が、トランプ氏の言論は英国の右翼勢力への「指導的役割」を発揮していると懸念しています。英国では最近、一部の右翼団体が「極端な反中国」の姿勢を見せているということです。
英国の主要メディアはトランプ氏が主導した中国に対する憎悪と差別の意識を非難していますが、その一方で、これらを後押しする一部メディアの動きも見られます。英BBCは2月から3月に放送した新型コロナウイルスに関する報道番組用の宣伝映像に、マスクをつけたアジア人の写真を使用しました。するとその期間中、マスクをつけている華人を標的としたヘイトクライムが頻発しました。
人種差別やヘイトクライムを扇動しているのは、トランプ氏だけではありません。しかし、彼がそのリーダー的役割を果たしていることは間違いないでしょう。超大国の指導者であるトランプ氏の無責任な言論は人命を犠牲にする可能性があります。最後には、罪悪を後押しした者の名は歴史の「さらし台」にかけられることとなるでしょう。(提供/CRI)
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2020/5/16
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