木村花さん急逝、安倍首相は過去に「ネット暴力」についてこう語っていた=中国ネットで反響

Record China    2020年5月25日(月) 21時20分

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女子プロレスラーの木村花さんの訃報が波紋を広げる中、中国版ツイッター・微博では安倍晋三首相のかつて出演したテレビ番組での発言が紹介されている。資料写真。

女子プロレスラーの木村花さん(22)の訃報が波紋を広げる中、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)では安倍晋三首相のかつて出演したテレビ番組での発言が紹介された。

23日、木村さんが亡くなったことが所属団体「スターダム」から発表された。木村さんはフジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」に出演しており、番組内での言動をめぐりSNS上で誹謗・中傷を受けていた。木村さんは自身のインスタグラムに「愛してる、楽しく長生きしてね。ごめんね」(原文ママ)との文字を入れたペットの猫との写真を投稿しており、自殺の可能性も報じられている。

ネット上での言葉の暴力に非難の声が集まる中、日本在住のある微博ユーザーは25日、2016年に放送されたフジテレビの番組「ワイドナショー」の映像を紹介した。この回には安倍首相がゲスト出演しており、「ネットの悪口を法律で規制してくれませんか」という指原莉乃の提案について、「ネットは見ます。私の悪口も山ほどあります。グサッときますよ」とし、「基本的にはインターネットは自由な空間で発展してきました。自由は基本なんですが、誹謗・中傷は今でも取り締まることができます。たとえば『殺してやる』と言ったら、これはダメなわけです」などと説明した。

また、「子どもの世界でも、昔と違ってインターネットを使ったいじめというものがありますよね。相手を傷つけるんだ、ということをしっかりと認識してもらいたいと思います」とも語っていた。なお、自身が傷付いた書き込みについて聞かれると、「まあ、だんだん免疫ができましたけどね」と返答して笑いを誘い、「意味のある批判もありますが、意味のない、ただの誹謗・中傷を繰り返している。それを見ながら、これに影響されてはならないと思うことが大切なんですね」と話した。

投稿したユーザーは、「この分野において、安倍首相はやはり豊富な経験と発言権を有していると感じた」と感想をつづった。

安倍首相の発言について、他のネットユーザーからは「論理的でない攻撃は無視すればいいってね」「無意味な批判か。一つ学んだよ」「素晴らしいことを言っている。意味のある批判は良いが、批判のための批判や人身攻撃などは本当にいただけない。何かあるとすぐにたたく人は、どの立場であってもおかしいと思う」「人であるなら完全な自由などない。この世界で生きているからには、必ず道徳と法律の制約を受ける。無限の自由など虚偽だ」「免疫ができたって。これが政治家のすごいところだな」といったコメントを寄せた。

中国のネット上ではこのほかにも、「横暴な言葉、その一つ一つが刃物だ」「急いで実名制を導入すべきだろう」「ずっと疑問なのだが、他人を貶めて本当に楽しいのだろうか」「一番怖いのが、こういうことが起こるたびにみんな『ネットの暴力はやめるべきだ』と言いながら、それでもやめない人がいること」といった声や、木村さんについて「テラスハウスはずっと見てた。本当にかわいそう」「本当に残念。来世があるなら彼女には幸せになってほしい」「どうか安らかに」といった声が上がっている。(翻訳・編集/北田

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