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韓国EVバッテリー大手3社、グローバル市場への進出戦略を差別化―中国メディア

Record China    2020年5月27日(水) 9時40分

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中国の自動車関連情報サイトの毎日汽車は25日、韓国の電気自動車バッテリー大手3社について、「グローバル市場への進出戦略を差別化し、それぞれ異なる地域の市場に焦点を当てている」と報じた。

中国の自動車関連情報サイトの毎日汽車は25日、韓国の電気自動車(EV)バッテリー大手3社について、「グローバル市場で長期的な競争力を維持し、内部競争を減らすため、進出戦略を差別化し、それぞれ異なる地域の市場に焦点を当てている」とする記事を配信した。

記事はまず、LG化学について、「発展の重心を欧州に定め、欧州の電気自動車市場への投資を加速している」とし、次のように伝えている。

LG化学は2020年からの3年間、世界のバッテリーメーカーの間で最大の成長を達成するとみられている。KB証券の研究員、Baek Young-chan氏は最近のリポートで、LG化学のバッテリー部門の売上高と営業利益は、2021年から2022年の間にそれぞれ37.7%と59.9%増加し、ライバルである中国の寧徳時代新能源科技(CATL)を上回ると予測している。

LG化学は、今年第1四半期のグローバルEVバッテリー市場シェアでトップにランクされ、当面はその地位を維持するとみられている。

これは欧州のEV市場が急成長しているためだ。2019年の世界EV販売シェアは、中国が55%、欧州が30%で、残りの15%が米国。だが多くの専門家は、2022年になれば欧州、中国、米国がそれぞれ50%、40%、10%を占めると予測している。

LG化学は、アウディ、ダイムラー、ルノー、ボルボ、フォルクスワーゲン、ジャガーにバッテリーを供給している。KB証券のリポートによると、欧州のEVバッテリー市場におけるLG化学のシェアは70%を超えると推定されている。

記事は続いて、SKイノベーションについて、「中国の自動車メーカーとの合弁で、中国市場での存在感の拡大に取り組んでいる」とし、次のように伝えている。

SKイノベーションは、コロナウイルスの危機から急速に回復している中国のEV市場に期待を寄せている。

中国の北京汽車工業控股有限公司は、2020年9月に高級EVブランド「ARCFOX」の初の量産モデルとなるスポーツタイプ多目的車(SUV)「ARCFOX αT」を発売する。搭載されるバッテリーは、SKイノベーションと北京汽車集団の合弁会社「BEST」が生産する。中国政府が2022年まで環境にやさしい自動車に対する助成金政策を延長するという決定は、SKイノベーションにとって朗報だ。

記事は最後に、世界4位のEVバッテリーメーカーであるサムスンSDIについて、「現代・起亜自動車との協力により、アジア市場でのシェアを急速に拡大することが期待されている」とし、次のように伝えている。

サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長と現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)主席副会長が5月13日、サムスンSDIの天安工場で会い、次世代EVバッテリー技術について意見交換を行った。

LG化学とSKイノベーションのバッテリーだけを使用している現代自動車グループが今後、サムスンSDIの製品を使用すれば、サムスンSDIの市場シェア上昇に力を貸すことが可能だ。

2020年第1四半期の現代・起亜のEV販売は2万4116台で、テスラ(8万8400台)、ルノー・日産自動車連合(3万9355台)、フォルクスワーゲングループ(3万3846台)に次いで多かった。現代自動車グループの目標は、2025年までに世界第3のEVメーカーになることだ。(翻訳・編集/柳川)

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