Record China 2020年5月27日(水) 10時20分
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安倍晋三首相が「新型コロナウイルスが中国から世界に広まった」との認識を示したことを受け、中国外交部報道官は記者会見で反発。中国のネット上では納得する声も出ている。
安倍晋三首相が「新型コロナウイルスが中国から世界に広まった」との認識を示したことを受け、中国外交部報道官は記者会見で反発。中国のネット上では批判の声が上がる一方、理解を示す声も出ている。
安倍首相は25日、新型コロナウイルスの感染が「中国から世界に広がったのは事実だ」と述べた。26日の会見でこれについて問われた中国外交部の趙立堅(ジャオ・リージエン)副報道局長は、「新型コロナウイルスの発生源は厳粛な科学の問題で、事実と科学に基づき、科学者や医学の専門家によって研究されるべきものだ」とし、「われわれはウイルスの発生源の問題を政治化し、汚名を着せることに断固反対する。このようなやり方は、世界保健機関(WHO)および多くの研究機関、医学の専門家らの意見に反するものであり、さらには中日両国を含む国際社会が共にウイルスに対抗する努力と期待に背くものだ」と主張した。
安倍首相の発言について、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)では「また始まった!」「鬼子(日本人の蔑称)はやはり鬼子だな」「日本は悪い。こんなことで中日友好など考えられるだろうか」「日本はやはり米国の植民地だ」などと反発する声が上がった。
一方で、「どこが間違っている。中国から広まったんじゃないか」「コメント欄にはトランプのようなことを言っている人が何十人もいる」「中国で爆発して世界に広まったのが間違いだとでも?道理を忘れたのか?米国のまねしてるのか?」「あれ、私の記憶違いかな。このウイルスは武漢で始まったでしょ。それから世界に広まった。これに何の疑問がある?」「残念だがこれは事実だ。中国だってウイルスの伝播者にはなりたくなかったが、経過を見る限りその中心は武漢だった!」「君たちは良心に誓っても、中国が世界に広めたのではないと言えるか?」「これは当然の事実。否定することこそ政治化だ」など、中国から拡散したことは事実と認識する声が多数投稿されている。
また、「(安倍首相は)発生源が中国とは言っていない」「中国で爆発して世界に広まったが、発生源は未確定。現時点ではこう言える」といった声も散見された。
中国は新型コロナウイルスの発生源について「中国とは限らない」として、「専門家に任せるべき」との立場を示している。趙副報道局長は過去にツイッターで「米軍がウイルスを湖北省武漢市に持ち込んだ可能性がある」などと述べたが、各方面から反発の声が上がり、中国の崔天凱(ツイ・ティエンカイ)駐米大使も「クレイジーだ」との見方を示した。(翻訳・編集/北田)
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