中国の海軍力、規模では日本を追い抜くも、艦艇の平均サイズは劣る―米誌

Record China    2020年5月27日(水) 17時0分

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環球時報によると、米誌フォーブスは、米戦略予算評価センターの最新リポートを引用し、「中国海軍は規模の上では日本の海上自衛隊を追い抜いているが、艦艇の平均サイズでは海自がリードしている」と報じている。

中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)の27日付報道によると、米経済誌フォーブス(電子版)は25日、米ワシントンのシンクタンク、戦略予算評価センター(CSBA)の最新リポートを引用し、「中国海軍は規模の上では日本の海上自衛隊を追い抜いているが、艦艇の平均サイズでは海自がリードしている。より重要なのは、有事の際に、海自は米国の支援を得られることだ」と報じている。

フォーブスの記事によると、中国はアジアをリードする海軍大国としてすでに日本を追い抜いている。20年間の爆発的な成長を経て、中国海軍は現在、日本よりも多くの艦船とミサイルを保有している。CSBAのトシ・ヨシハラ氏は最新のリポートで、「アジアにおける海軍力のバランスは劇的に変化している。海洋大国としての中国の台頭は、西太平洋における日本の長年の地位を損ない、その過程でアジアにおける米国の地域戦略を弱体化させる可能性がある」と指摘している。

リポートによると、中国は1990年代後半から大規模で強力な軍事力の増強に見合うだけの経済成長を遂げた。一方、日本の経済はほとんど成長しておらず、軍事支出(防衛費)にも明らかな影響を与えている。90年から2020年の間に、海自のコルベット、フリゲート、駆逐艦、巡洋艦、ヘリ空母の数は64隻から51隻に減少した。一方、同時期に中国の同種の艦艇数は55隻から125隻にまで増加している。

もちろん数だけでは全てを語れない。日本の艦艇の平均サイズは中国に比べてはるかに大きい。サイズが大きければ大きいほど、海上に長くとどまることができ、戦闘での生存率が高くなる。

中国海軍は海自よりも多くのミサイルを配備することに成功している。艦隊の垂直発射システム(VLS)のセル数は、艦隊の火力の量とほぼ一致している。

日本列島はアジア太平洋の米軍に重要な基地を提供しており、これが西太平洋における米国の力の基盤となっている。有事の際に、米国は日本と一緒に戦うだろう。言い換えれば、米国の海軍力を考慮に入れずに、日本と中国の実力を評価するのは不正確だ。中国が約3300発、日本が約1600発のミサイルを配備できるのに対し、米国は1万発のミサイルを配備できる。その約3分の2は米太平洋艦隊に属している。つまり、日米海洋同盟は、中国の3300発に対し、7600発のミサイルを配備できることになる。(翻訳・編集/柳川)

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