〈全人代>“医療・教育・EC” 3人の代表が語る貧困撲滅への取り組み

CRI online    2020年5月27日(水) 15時20分

拡大

李克強総理が22日に行った政府活動報告では、今年、貧困脱却への堅塁攻略戦に勝利し、現行基準下の農村貧困人口をすべて貧困から脱却させ、貧困県に当たる県から漏れなく貧困という呼称を取り去るという目標が改めて強調されました。その実現に向けた取り組みとして、北京で開催中の第13期全国人...

(1 / 3 枚)

李克強総理が22日に行った政府活動報告では、今年、貧困脱却への堅塁攻略戦に勝利し、現行基準下の農村貧困人口をすべて貧困から脱却させ、貧困県に当たる県から漏れなく貧困という呼称を取り去るという目標が改めて強調されました。その実現に向けた取り組みとして、北京で開催中の第13期全国人民代表大会(全人代)第3回会議の出席代表たちは、貧困対策における医療、教育、EC(Eコマース、ネット通販)の役割を強調しています。

その他の写真

全人代代表、福建省立病院心臓血管外科教授の翁国星氏(写真提供:翁国星氏)

 福建省立病院心臓血管外科の教授である翁国星代表は「診療した患者の中には、病気が原因で貧困に陥る人や、貧困状態に逆戻りする人も少なくなかった。彼らを助ける大病医療保険の拡大について多くの提案を出し、いずれも採用されてきた。政策・措置の制定につながり、嬉しく思っている」と話します。

 翁氏は2017年から、北京協和病院などが組織した心臓血管外科の支援事業に参加し、福建省や寧夏ホイ族自治区などで、先天性心疾患を罹患している貧困家庭の子どもを対象に無料で手術を行っており、2019年だけでも42人を救いました。翁氏は「医者としての責任を果たし、医療支援による貧困扶助を今後も続けていく」と語っています。

全人代代表、貴州民族大学国際交流協力処長の曽麗氏(写真提供:曽麗氏)

 一方、貴州民族大学で国際交流と協力を担当する曽麗代表は「貧困脱却の成果を固めることも重要で、そのためには教育を強化する必要がある」と指摘します。

 曽氏は「貧困状態を脱出した人々が再び貧困状態に戻らないよう、彼らに対する科学知識の研修や工場での技能訓練などを強化し、その総合的な資質を高めなければならない。そうして初めて、生活の変化に即時に適応する能力が身につき、より良い暮らしができるようになる。そして、貧困脱却事業の成果も一層固まる。そのすべてが教育にかかっている。教育こそが、貧困脱却の成果固めにおける最も重要な手段と言える」との考えを示しました。

全人代代表、甘粛省隴南市徽県のネット店舗経営者梁倩娟氏(写真提供:梁倩娟氏)

 また、甘粛省隴南市徽県でネット店舗を経営している梁倩娟代表は「交通が不便な山間部や農村部の貧困地域も、ECを活用すれば特産品を各地に販売でき、地元住民の所得増につながる。ECも貧困扶助に大いに役立つ」と話します。

 梁氏は2014年にネット店舗を開設し、地元の特産品であるハチミツやクルミ、キクラゲの販売を始めました。徐々に売れ行きを伸ばし、年間の売上高は初年度(2014年)が60万元余りで、2019年には700万元余りにまで成長しました。梁氏はインターネットの知識を周りの人にも紹介し、地域ぐるみでECの活用に取り組んでいます。徽県ではECの活用を含む一連の貧困撲滅措置が進められ、2019年にはついに県全体の貧困脱却が宣言されました。

 これについて梁氏は「政府活動報告では、今年必ず貧困脱却の堅塁攻略戦に勝利するという目標が改めて強調された。我々一人ひとりがこの目標の参加者だ。これからも自分の力を発揮して、より多くの人を豊かにしたい」と語っています。(提供/CRI

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携