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「1000年後の日本は『国家』ではないかもしれない」中国ウェブメディアの想像を絶するダメ記事を読む

Record China    2013年12月30日(月) 20時2分

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日本のニュースサイトで「1000年後の日本は「国家」ではないかもしれない―中国メディア」という不思議なタイトルの記事を見かけた。

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日本のニュースサイトで「1000年後の日本は「国家」ではないかもしれない―中国メディア」という不思議なタイトルの記事を見かけた。

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「あと1000年も日本国が存続するという力強いエールなのか?!」と戸惑いつつ記事を読んでみると、中身は日本経済の長期停滞の話。一応、頭に「東北大学グループは、現在の状況が続くと1000年後の日本は国家ではなくなっているかもしれないと予測した」というリードがついているのだが、中身には一切関連する内容が記載されていないのだ。

■想像を絶するダメ記事

ちょっと気になってBWChinese中文網の原文をチェックしてみたところ、これが恐るべきダメ記事だった。5ページにわたる長文だが、中身は日本経済の長期低迷の話。ただこの記事本体は今年6月に中国経済時報が掲載したものだ。

それに「なぜ日本は1000年後には国の体をなしていないのか?」というタイトルを付け、「日本の東北大学の研究グループによると、現在の趨勢が続けば1000年後の日本は国としての体をなしていない。人類史上まれな驚きの物語となろう。本当の災難はこれから始まる」というリードを付けただけで記事が完成。しかも1000年後の話は本文にないという看板倒れである。

この1000年話だが、 東北大学の吉田浩教授らが2012年5月に発表した「子ども人口時計」が元ネタ。BWChinese中文網は昨年6月にも「人口時計、1000年後の日本絶滅を示す」という記事を掲載しており、なんの関係もないのにこのキャッチーなタイトルを拝借してきたという格好だ。

■底辺オブ底辺ズの中国ネット専業メディア

中国メディアもぴんきりだ。いい記事を載せているメディアもあるのに、きっちり取材した重厚な記事も他社の記事をコピペし魔改造タイトルをつけたダメ記事も同列になってしまうのが残念だ。

フリージャーナリスト、福島香織さんに『中国のマスゴミ ジャーナリズムの挫折と目覚め』という著作がある。「どうせ共産党の代弁者なんだろ」と冷ややかに見られることの多い中国メディアだが、独裁体制下にあってもおのれのできるぎりぎりを追求しようとがんばっている人もいるのだと紹介する一冊だ。

ただ同書で不満なのは中国のネット専業メディアが含まれていないことだ。中国では取材記者には「記者証」という資格が必要となるが、ネットメディアの取得は認可されていない。まあもっとも資格があったところで儲からないので、取材するコストなど捻出できようはずもない。

紙版の記事をネットに転載しているメディアの場合、オリジナルな取材記事の掲載も可能だが、ネット専業メディアはひたすら転載、コピペ、煽りを繰り返すしか道がない。そればかりか、環球時報など紙媒体があるメディアのウェブ版もアクセス集めのため同様の転載、コピペ、煽りを繰り返している。

個人的にはそういう中国ネットメディア業界のカオスが好きでいろいろ調べたりしているわけだが、その前提抜きで中国メディアの底辺オブ底辺ズを拾ってきて、「これが中国メディアの論調でござい」と日本に紹介している記事を見かけるとちょっぴり頭痛がするのだった。

◆筆者プロフィール:高口康太(たかぐち・こうた)

翻訳家、ライター。豊富な中国経験を活かし、海外の視点ではなく中国の論理を理解した上でその問題点を浮き上がらせることに定評がある。独自の切り口で中国と新興国を読むニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。

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