「日本版“息ができない”」だと中国紙、渋谷で警官が外国人押さえつけ

Record China    2020年6月2日(火) 11時20分

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東京渋谷区の路上で外国人男性が警察官に暴力的な取り締まりを受け全治1カ月のけがをしたとされる事件について、中国紙・環球時報は「日本版“息ができない”」だと伝えた。

東京渋谷区の路上で外国人男性が警察官に暴力的な取り締まりを受け全治1カ月のけがをしたとして、5月30日におよそ200人の市民が渋谷署の前などで抗議デモを行った。中国紙・環球時報が伝えた。

男性は15年前に来日し、飲食店で働くトルコ出身のクルド人。男性によると、22日に乗用車を運転していたところパトカーに停止を命じられ、車内を調べたいと言われた。歯科に行く途中であることを理由にこれを断ると、警察官らが男性の首などをつかんで押さえつけるなどし、首や脚などにけがを負ったという。

現場の様子を撮影した動画には、「触らないで」「なんもしてないじゃん」などと叫ぶ男性を押さえつけた警察官2人が「いい加減にしろ!」「なめんなよ、おい!」などと大声を上げている様子が映っている。男性は当時の状況について「首を絞められて『息ができない』と言ったのに、友人が撮影していることに気づくまで緩めてもらえませんでした」と説明しており、27日に警察官2人を特別公務員暴行陵虐致傷罪で東京地検に刑事告訴した。

30日にはインターネットなどを通じて集まった市民ら200人が渋谷署前などで抗議。産経新聞によると、このうち1人が建造物侵入の容疑で逮捕された。ツイッター上では、警察官の取り締まりが暴力的だとして批判の声が上がる一方、撮影された動画の状況に至る経緯が不明だとして判断に慎重な意見も出ている。

なお、環球時報は毎日新聞の報道を引用して事件の経緯を伝え、米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイドさんが警察官に首を押さえつけられて「息ができない」と言いながら窒息死した事件を念頭に「日本版“息ができない”」と伝えている。(翻訳・編集/北田

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