「なぜ日本アニメには汚い言葉が少ないの?規制?」中国人オタクの議論

Record China    2014年1月5日(日) 23時42分

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最近中国ではアニメに対する風当たりが厳しくなっています。そんな状況になっているので、中国オタクの面々も日本のアニメの規制事情に関する興味が出ていたりするようです。

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最近中国ではアニメに対する風当たりが厳しくなっています。中国国内のアニメを取り巻く環境を批判する際に「日本ではテレビアニメがレーティングで分けられている」「日本ではウルトラマンが暴力的で放映禁止になった」といった真偽不明だったり針小棒大だったりする情報も飛び交っています。

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そしてそんな状況になっているので、中国オタクの面々も日本のアニメの規制事情に関する興味が出ていたりするようです。

そんな訳で、今回は中国のソッチ系のサイトで見かけた「日本のアニメに汚い言葉が出ないのはなぜか?規制はあるのか?」といったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

■中国人オタクの議論

ふと気づいてから気になってしょうがないんだが、日本のアニメって、言葉使いがわりと穏やかというか、汚い、粗野な言葉が出てこないように思う。この日本のアニメに汚い言葉が出ないのはなぜだろう?やっぱ規制とかしているの?

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そういうのって中国語字幕を作成する際に削っているもんなんじゃないの?正直私はどこも大して変わらないと思っているんだけど。

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いや、字幕制作の際の修正とかはそんなに無いはず。日本のアニメって露骨な言い回し、汚い言葉って実際少ないと思うよ。

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俺達がちゃんと聴き取れない、細かいニュアンスを理解できないとか言うのもあるんじゃないかね。

言われてみれば、一般向けだとお色気系の作品でもそういう言葉って出ないなぁ。

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バカ、クソ、変態、ウルサイ、畜生くらいかね。

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F○ckだとかはどっかであったような気がするが、これは英語だしね。あとビッチなんかは日本語でよくあるカタカナ外来語的なニュアンスで使われている印象だ。

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確かに無いかも。せいぜい馬鹿野郎とか、クズとかそんな感じか?

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日本語には罵倒語がかなり少ないという話を聞いた覚えがあるから、それも影響しているんじゃないの?もちろん番組に対する何らかの審査や規制もあるんだろうけど。

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規制があるのは確かだろうけど、日本語の特徴って線も確かにありそうだな。実際、日本語って中国語に比べて罵倒語や悪態をつく言葉が少ない。

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ウチの国のドラマとかだと、分かりやすいf系の言葉は無くても、悪役系のキャラに汚い言葉をしゃべらせたり、そういった存在を罵るようなスラング系の言葉が出たりはするからなぁ。日本のアニメの言葉使いに関してはウチの国の感覚や制度と違ったものがあるような気はする。

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日本人が人を罵倒するやり方がウチの国の人間と違うってのも影響していると思うよ。あえて言えばウチの国の江蘇とかの人間に近いように感じるが、粗野な言葉を用いずに普通の言葉で形容して罵しるというか…。

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「ブラック・ラグーン」なんかはそういう言葉が多かったし、ありふれているわけではないのかもしれないが、全く無いわけでもないだろう。あとはあれだね。罵る際のやり方というか方向性も違うから、そこん所の感覚も影響していると思う。ウチの国は本人及びその家族なんかの関係も含めて罵倒するが、私が日本の作品を見る限りでは、直接本人に関して罵倒する傾向があると思う。

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日本のアニメでは汚い言葉に関しては音声処理が入るから、規制制度は間違いなく存在するよ。「銀魂」とかでもネタにしている。結構細かい所までやっている感じだから、大まかな規制をするウチの国の制度よりもある意味では厳しいんじゃないだろうか。

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この件に関して、私は日本語に罵倒語が少ないということと、日本の言葉使いの感覚の影響が小さくないと思う。例えば「バカ」という言葉一つとっても、罵倒の場面以外、例えば恋人同士がイチャイチャするような場面でも使えるものだ。そして純粋な侮辱系の言葉ってのが少ない、あるいは一般的ではないし、またそういった専用の言葉であってもえん曲なものになっている。

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そうそう。色んな場面で使われるから文脈やシチュエーション次第なんだよね。てか俺、今じゃアニメでアホだとかバカだとかいう言葉が出ても萌えしか感じられなくなってきているよ…。

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汚い言葉ということに関しては、「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」が私の知る限り、近年では最もヤバそうなアニメ作品だ。ただ、これ内容はドギツイ方向にいってはいるけど言葉使いはそこまで直接的なものではなく、結構うまく回避しているんだよね。

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確か「銀魂」で、子供に悪影響を与えるということでPTAに目の敵にされているというネタが有ったと思うが。

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「フルメタル・パニック ふもっふ」の相良宗介とラグビー部の話を見ると、日本のアニメでは言葉使いに関してそれなりに規制されているのが感じられるような。ネタも混じっているんだろうけど。日本では「アニメでは使っちゃいけない言葉」的なものが存在するのは確実だろう。

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うーん…、日本の罵倒は言い回しというか言葉の組み合わせによるものも多いから、私は日本のアニメに乱暴な言葉が少ない、悪い言葉が少ないとは思えないんだよね。「僕は友達が少ない」の夜空の罵倒なんかは、わりとヒドイものだと思うし。

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アニメに限らず日本のテレビ番組は言葉使いに関して規制を行っているよ。差別意図のある用語、差別的な意味合いのある用語はかなり厳しく規制している。

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他と比べてどうだかは分からないけど、日本も古いアニメ番組は現在の感覚で「汚い言葉」とされるものが多かったらしい。昔のアニメを再放送する際に、そういった「問題のある言葉」は消音処理になったりするそうだ。

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その辺の言葉の規制に関して、「言葉狩り」なんて批判も出ているというニュースがあったね。ウチの国で流れている日本のアニメ規制に関する情報は間違いも多いけど、日本で実際にアニメや漫画に対して規制が入っているのは間違いないんだよね。

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ある面ではウチの国の方がむしろフリーダムにやり過ぎているような気もする。日本のアニメや漫画はなんだかんだで自制が入るけど、ウチの国は政治なんかの敏感な方面以外は暴走しやすいし…。

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日本のようなレーティング制度が厳格な国で、青少年が主なターゲットとなるアニメや漫画ではそりゃかなり厳しくやるだろう。

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ウチの国も昔から特定方面に関しては厳しいんだけどね…。例えば最近は警察アクション系の作品とそれに関連した乱暴な言葉がどんどん少なくなっているし。

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「熊出没」とかやり過ぎてああいうことになっちゃったわけだが、言葉使いに関してはウチの国の基準が未整備と言うか、そこに問題が出るという認識があまり無かったんだろうな。視聴者は主に低年齢層なんだから気をつけてしかるべきだったのに…。

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とまぁ、こんな感じで。

■中国語には罵倒語が豊富

日本のアニメの規制やガイドラインに関しての話になると、中国オタクの面々もさすがにちょっと分からなくなってくるようですね。

日本のアニメや漫画における、NGワードというのは少なくないかと思いますが、中国でオタクをやっているとそういうものを意識する機会はなかなかありませんし、それに加えて中国語翻訳というフィルターがかかるのでなおさら日本の規制に関してはピンとこないのかもしれません。

それから、規制がどうこうとはまたちょっと違った話になりますが、上の発言にもある通り中国語に比べて日本語には直接的な罵倒の言葉が少ないという所は確かにありますね。中国語ではわりとこの手の日本語に直訳するとマズイような言葉が日常的に飛び交うので、その感覚で日本の作品を見ると「日本の作品には汚い言葉が少ない」と感じてしまうところがあるのかもしれませんね。

とりあえず、こんなところで。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

◆筆者プロフィール:百元籠羊(ひゃくげんかごひつじ)

90年代から中国現地校に通い、当時中国人の対日感情がどんどん悪化していく中で予想もしなかった「日本のアニメや漫画、オタク文化が好き」な中国人達と遭遇。以後、オタクな中国人との交流が続いている。中国における日本のオタクコンテンツやいつの間にか広まっちゃった日本のオタク文化に対する反応、オタク分野の交流等についての情報を発信するブログを運営中。

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