小島康誉 2020年6月6日(土) 16時20分
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1989年より文化財保護研究活動や新疆の各種紹介を日中両国で行っている。写真は中国伝媒大学で新疆での国際協力を講演する筆者。
「一帯一路」は経済の道、政治の道であると同時に文化の道、国際協力の道でもある。筆者は「シルクロード経済帯」の要衝である新疆ウイグル自治区で各種の国際協力を実践してきた。キジル千仏洞修復保存協力・日中共同ニヤ遺跡学術調査・日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査・各種寄付・新疆大学奨学金・各種代表団派遣はすでに紹介した。
日本人で新疆へ行った人は数少ない。新疆のことは日本ではあまり知られていない。いや、中国人でも新疆へ行った人は多くない。そこで1989年より文化財保護研究活動や新疆の各種紹介を日中両国で行っている。新疆のことを中国で講演していると聞いて、驚かれるかもしれないが事実である。
講演は浄土宗研修会・臨済宗研修会・佛教大学・京都大学・中央大学・早稲田大学・愛知大学・名古屋外国語大学・NHK「新シルクロード展」会場・東京中国文化センター・広島県立美術館・気仙沼K-port、そして中国の新疆政府・新疆文物局・新疆博物館・新疆大学・北京大学・清華大学・中国伝媒大学・同済大学・天津美術大学・天津大学・大連大学・中国歴史博物館・天津美術館、さらには英国の大英図書館などでと、多数である。
自分で言うのも妙だが、筆者のPPTでの講演は人気がある。分かりやすく、またクイズなどもあるためだ。拍手や笑いが絶えない。交通費や講演料も辞退している。講演の分野も幅広い。シルクロード・世界的文化遺産保護研究・国際協力・仏教・現代アート・企業経営と筆者のヘンテコ人生での実践談ばかりである。
写真展は佛教大学・名古屋栄地下街・北京図書館・清華大学で行った。出版は『シルクロードの点と線』・『シルクロード新疆の旅』・『新疆世界文化遺産図鑑』・『中国新疆36年国際協力実録』・『近代外国探検家新疆考古档案史料』・『中瑞西北科学考察档案史料』・『斯担因第四次新疆探検档案史料』・『清代新疆建置档案史料』・『新疆での世界的文化遺産保護研究事業と国際協力の意義』・『Kizil,Niya,and Dandanoilik』・『鉄木尓・達瓦買提詩集』(日本語版)・『王恩茂日記』(日本語版)など多数である。
すべてが順調であったわけではない。新疆首脳へ報告済み2015年10月出版予定の改革開放40周年記念写真集『邁進 新時代 一帯一路譜新篇』5000冊、色校も支払いも終わり、印刷開始直前に、出版社の社長が拘束され、ストップ。新疆側共同編集者の元新疆日報主任記者に度々尋ねても理由も分からず返金もされていない。筆者はこのような大小トラブルを乗り越えて、国際協力を続けてきた。
■筆者プロフィール:小島康誉
浄土宗僧侶・佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表・新疆ウイグル自治区政府文化顧問。1982年から新疆を150回以上訪問し、多民族諸氏と各種国際協力を実施中の日中理解実践家。 ブログ「国献男子ほんわか日記」 <新疆は良いところ>小島康誉 挨拶―<新疆是个好地方> 書籍はこちら(amazon) 小島康誉氏コラム
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